第3話 舞踏会の招待状

ある日、エラ達の下に舞踏会の招待状が届きました。その知らせを受けると継母はアナスタシアとドリゼラを王子の妃にする為におめかしさせ、厚化粧をしました。これには当然エラも手伝わされました。こうしておめかしした継母達が出発しようとしたとき


「待ってください!!」

その声の方を向くとドレスをきたエラが階段を駆け降りてきました。

母親の形見であるピンクのドレスを母親達に内緒で仕立て、少しの化粧と青のリボンを頭に、ネックレスを首にかけていました。

これを見た義姉二人は嫌な顔をして何とかしてと顔で訴えました。

これに対しトレメイン夫人はエラのネックレスを持ちながら

「このネックレス似合っていると思わない?」

と言いつつ義姉二人に目配せするとそれを察した二人は

「よくも私の物を盗んで!」

と言いながらエラのドレスやリボンを破き、整えた金髪をグシャグシャにしてしまいました。

それを見たトレメインは義姉を制し、舞踏会へ向かいました。その際、ドレスがボロボロになって涙目になったエラに向けて

「おやすみ。」

と言いました。




一人残されたエラは継母達が向かっていったのを確認すると涙目を止め、何処かへ向かいました。

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