ヨガ教室

ごむらば

第1話

アトピー性皮膚炎が酷くて困っている俺は、アトピーに効くというヨガ教室が近くのジムにあるのを見つけたので通う事にした。


しかし、ヨガ教室の生徒さんは全て女性。

男の俺の居場所があるのか不安になった。

しかも、体中掻く事があるので、教室を汚して迷惑かけてしまいそうに思ったので、ヨガ担当の先生に思い切って聞いてみた。


ラバースーツを着用してレッスンに参加しても良いかと確認してみた。

個人的にはラバースーツの下にアトピーの薬を塗ってヨガをすれば、効果が倍増するのではないかと、勝手に思っての事。

肌のボロボロの男性が1人混ざるのも、ラバースーツを全身に纏った異質な男が混ざるのもそう大差がないように俺は勝手にそう思えていた。

さらに顔が晒されているより、顔が隠れて分からない方がむしろ自分にとっては、プラスに思えたから。

先生には断られると思っていたが、意外にも「いいんじゃない」と快諾して貰った。

俺の名前は伽耶 圭一(かやけいいち)なので、Kと呼んでもらう事にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る