すれ違う思いはいつかきっと・・・【出会い編】

空野山城

有希視点ー第1話「憧れの学校に入学!(プロローグ)」

ー山野泉が丘学園ー

「ここが、山野泉が丘学園か~!」

外観はお城みたいな雰囲気があって凄く広い。

内観は小学部・中等部・高等部・大学に分かれている。

「こんな学園に入学出来たの嬉しいな~!」

そんなことを言いながら校舎に入ると

「入学おめでとう!山野泉が丘学園へようこそ!」と先輩方が声掛けしている

以外にもラフな感じの雰囲気で気分も上がってきた!のだが・・・

一人だけ、外見に反し無感情っぽい感じの先輩がいた。

可愛い・・・

その3文字が僕の頭に浮かんでいた。

そう考えている間に、その先輩がこちらに気付いた。

「やば~僕見られてる。印象下がったら嫌だな」とか考えていると

その先輩が途端に嫌な顔をしてきた。

「これ・・・印象下がったな~」

そう感じたのでその場を急ぎ足で去ることにした。


ー1年教室前廊下ー


「印象下がったかもしれないけど、可愛いかったな・・・付き合いたい・・・」

「いや・・・まてまて!知らない人から急に可愛い付き合いたいって怖くないか?」

「ん・・・でも、それは相手には分からないからまだ別に思うだけでも・・・」

「ん?」

色々考えていると、視線を感じたので周りを見ると全員変な目で見てきていた。

「・・・・ごめんなさい!」

恥ずかしすぎる。初日からこれはヤバすぎると思った。

「もう・・・最悪だよ・・・」

「でも、あの先輩と仲良くしたいな・・・」

僕はその日、先輩に恋していると思った。

容姿は凄く綺麗で可愛い、ロング。

だがどことなく無感情?っぽい一面があって、僕を見た途端に嫌な顔をした。

「なんだろう・・・この感じは・・・でも」

ただ、周りが感じる僕の印象は最悪だと感じる。

「あ~、なんだろうこんな複雑な気持ち・・・」

「まあ、明日からちゃんとがんばろ!勉強も・・・恋愛も」

そんな風に思う入学初日であった。


有希視点ー第2話「先輩と仲良くしたいです!」へ続く・・・



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