例えどれだけ堕ちて失おうと

笹塚 万璃子(ささづか まりこ)

森田 氷乃(もりた ひの)

 私は幸せになりたいから氷乃と一緒にいる。でも、なんでだろう。貴女とは幸せになれないの。

 私の欠けた心を埋め合わせて欲しかった。だから貴女を求めた。

 でも、貴女といると堕ちてく気がするんだ。蜘蛛の糸の届かなくなる所まで堕ちて行きそう。怖いんだ。でもどれだけ堕ちて行こうと、救われなかろうと貴女の横に居たい私がいるんだ。

 例え何を失ってもいい。失う以上に貴女が横に居てくれないことが嫌なんだ。

 だから、貴女と離れて救われてと言う人達は全員縁を切った。だって間違ってて愚かでしかないから。

 だから私は今日も東京の真ん中で間違いを犯し続ける。愚かだと分かっているが。だって私は貴女と言う間違いを犯すしてしか生きられないんだ。陳腐な言葉だが貴女なしで私生きられないんだ。

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