第8話

ヒロ「なぁ、優最近夏さんと仲良いな」


優「そうだね。お陰様で連絡先も交換したし」


それに、夏さんがあげたストラップを大切にしてくれている。


ヒロ「・・・羨ましい(ボソッ)」


優「??」


ヒロ「優・・・俺にもアニメをオススメとかある?」


優「お、やっと見てくれる気になったの?」


ヒロ「・・・まぁな」

 

ヒロは、散々アニメに興味ないって言ってたのに、夏さんが見てから見るなんて言い出すなんて調子のいい奴だよ。つかやっぱり


優「やっぱり、諦めてないんじゃん」


ヒロ「そ、そうだぞ」


あれ、なんかすごく焦った顔をしている。


優「頑張ってなぁ」


ヒロ「だから、そのぉ優にはしばらく夏さんの話をしないで欲しいんだ」


優「はぁ??」


ヒロ「え、」


思わず声が出てしまった。


優「ヒロには悪いけど、もう夏さんとは仲の良い友達だと思ってるし、幾らヒロが好きだとはいえ。もう流石にそこまで気を使う気はないな」


ヒロ「まぁ、そうだけど」


優「それに、ヒロが自ら話すのをやめたんじゃん。ならまた興味なくなったら、今度も辞めるみたいに繰り返すんじゃないの?」


ヒロ「・・・っ、でも今度こそは」


優「いやいや。相手からすると体目当てで話しかけて、ダメなら無視をする。流石に今回のは友達の俺としても引く案件だよ」


ヒロ「・・・悪い」


これはクラスメイトにも言えるんだけど、手紙の交換をしたからわかる。夏さんは本当にただ話をしたかっただけなんだよな。これを自分達の欲の都合で振り回すのは流石に酷い

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海外から来た子が知らない間にクラスのアイドルを奪ってしまい嫌われてしまった。そして俺はその子をオタクにした。 激 辛 @eaconnn

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