第2話
ヒロはそれからも夏さんの為に頑張ろうとしていたが、
「よくないよ。ヒロ」
「そうだな。ごめん」
ヒロが急に夏さんに話しかけに行くから、夏さん確実に怖がってたし
「でもさぁ、実際こうでもしないと話すタイミングとか無くてさぁ」
それは言えてるんだよな。
でも俺も俺なりに夏さんのサポートをしたかったから、見ていたけど、みんなを観察して言葉を覚えようとしている感じがあるんだよな。
正直、何もしなくても夏さんは大丈夫だと思うんだよね。
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あれ、夏さん体操着来てる。寒いのかな??
「みんな、少しだけ部屋の温度あげていい?」
クラスメイトに聞くと・・・なんだろう、なんでニヤニヤ笑ってるんだろう。
「いいよ、優君。」
春さんが答えくれた。こうやって真っ先に答えくれるところが良い所だよね
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それからも、夏さんはたまに体操着を着ていることがあった。着やすいから好きなのだろうか??夏さん部活もないし、授業でも使わないけど
ヒロ「どうしたの?優?」
「いや、なんでジャージなんだろうって」
ヒロ「え、あ、あ、そのまぁ色々あるんじゃない??」
ヒロの様子が変だった。と言うか最近ヒロも含めてなんだか前より夏さんを助けないようにすることが多い。
まさか??
「もしかして、夏さんに何か言われた?」
「・・・いやぁ、別に何も言われてないよ」
違うようだ。クラスメイトが余りにもしつこいから話しかけないでとかそんな言葉を調べて言わせてしまったのかと思ったけど・・・
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