海外から来た子が知らない間にクラスのアイドルを奪ってしまい嫌われてしまった。そして俺はその子をオタクにした。
眠気
第1話
春風 春 彼女はクラスのアイドルだった。
彼女自身もそのことを自覚しており、いつも自慢げにしていた。
最近は一番人気の男子に告白されたらしい。振ったみたいだけど
素直に凄いよな。俺とは全く縁の無い所で高カーストでの恋愛劇があるんだよね。
そんなある日、春さんのアイドルの座は一人の転校生によって変わった。
クラスの男性は飛び上がるように歓声を上げる。クラスの女子は可愛いと思わず声を出している。
そして、黒板の真ん中に立ち自分の名前を書く。
「ーーーーー」
夏宮 夏
彼女は名前は日本語だが、海外育ちのようで日本語が話せないようだ。
先生から、そんな彼女に日本語を教えて欲しいとお願いがあったようで、みんな(一部を除いて)張り切っていた。
________
クラスは語る。新たなクラスのアイドルの登場にテンションが上がっていた。
「なぁ、優」
「何?ヒロ?」
「優もさぁ、夏ちゃんのことすげぇ可愛いと思うよな」
「え、ああ、あ、」
正直、俺は三次元のことは分からない・・・
「うん、」
今ガクッと音が鳴った。大丈夫かな誰か倒れた?
「だよな!!やっぱり三次元にしか興味がないお前でも分かるよな」
「いや、あの」
別に興味がなくても、わざわざブスとか可愛いと思わないと言いたくないだけなんだけど、・・・まぁいいか。これがこのクラスでは普通だし
「俺、ずっと春さんが一番だったけど変わっちゃったな」
そう言うのは口に出しちゃダメだよ。つか春さん教室にいるし
「春さん普通に良い人だし、そのぉ俺は別にどっちもいいと思うけど」
「なんだよ!!優チキンなのか??どっち付かずなのか」
いや、俺はどちらも付いてないと言うか、つか普通に見た目とか恋愛とかじゃないなら、春さんは性格的にどちらかというと好きだし
「決めた!!俺夏さんのことを助ける。」
「お、おう。それは良いんじゃない?」
まぁみんな既にしてるし、夏さんに気に入られる目的もあって
「じゃあ、応援してくれよ。優」
「分かったよ。」
俺も俺で、夏さんのことを助けられることを考えるか
そう思っていた。
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