水滴

水滴が落ちるように、僕も気付けば最後の最後の最後。


ずっーとずっーと下の方までいつのまにか落ちていた。何が悪かったのかな、そう思うけどそう思えば思うほどまた下に落ちていく気がして。


だからって現実逃避はできなかった、すればきっと怒られてしまう。


今を逃げることも許されず、過去に逃げることも許されず、ならばいったいどこへ向かえばいいのか。


落ちたくない、落ちたくない、今よりもっと下に行ってしまったらもう前へは進めなくなってしまう。


耐えなきゃいけない、耐えなきゃ。


涙を無理やり堪えてみるけど、やがて水滴のように顔をつたっていった。

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