伝説のスタフィーシリーズ
■伝説のスタフィー
発売ハード GBA
プレイ環境 Nintendo Switch Online
プレイ時間目安 1-2週間程度
『伝説のスタフィー』は、テンカイの王子スタフィーが、様々な海を巡ってテンカイを目指すアクションゲームです。
およぐ、じゃんぷ、スピンアタック、など色んなアクションが特徴となっています。
無印版は遊んだことがあるのですが、後に紹介する2、3は遊んだことがないので、良い機会だと思い、遊んでみました。
正直舐めていました。
難易度は易く、ストーリーも子ども向けです。
例えば、『伝説のスタフィー2』でネコの忍者のキャラクターが出るのですが、このキャラクターの名前が想像できますか?
正解は「ニャンジャ」です。
僕は初見なのにキャラクター名が分かりました。
「服部半蔵からニャンゾーかなー?」と思った方も正解です。ニャンゾーは3から登場します。
このレベルです。
他にも、宝箱にうんこが入っていたり、「カギじゃなくて柿を見つけたが、柿で扉が開いた」ということがあったりします。
ギャグセンスが子ども向けなんよ。
しかし、無印、2、3と全体でみるとなかなかよい話でした。
不自由なく育ってきた王子のスタフィーと、スタフィーの相棒で、裕福とは言えない環境で育ってきたハマグリのキョロスケとの対比がよくできていますし、口は汚いのに兄弟・友人思いのキョロスケがよく表現されています。
・体力制、ほぼ無限
ファミコンや、スーパーファミコンのゲームの大半は難易度が高く、死んでなんぼのゲームが多いのですが、この伝説のスタフィーは、よほどのことがなければゲームオーバーにならない設計になっていると思いました。
もちろん、操作が得意でない方にとっては難しいとは思うのですが、だいぶ親切に設計されていると思います。
まず、スタフィーの体力は5です。
各ステージに「しんじゅ」というアイテムが散りばめられているのですが、これを5つ集めることで体力が回復します。
「おおきなしんじゅ」は1つで「しんじゅ」5つ扱いとなるので、「おおきなしんじゅ」1つで体力が1回復します。
この「しんじゅ」が至るところにあるので、ちょっとダメージを受けたところで、すぐに回復することができます。
また、セーブポイントに触れることで体力が全回復します。
このセーブポイントは1ステージに3~5個くらいあります。
最後にボス戦ですが、少し変わった仕様です。
まずボス戦に入ったとき、自分とボスの両方の体力が5から始まります。
このボス戦用体力は普段の体力とは別に設定されており、ボス戦用体力が5削れると敗北となります。
その時に普段の体力が1削れ、ボス部屋の直前まで戻されます。
そして、再びボス戦に挑むと自分とボスの両方の体力が5から始まり、ボス戦です。
つまり、普段の体力の数だけボス戦に挑むことができます。
さらに、ボス部屋にはしんじゅが少量と、セーブポイントがあるので、なかなかボスに勝てないとしても、セーブポイントに触れるとまた体力5から始めることができます。
大量のしんじゅ、全回復するセーブポイント、ボス戦、よほどのことがない限りはゲームオーバーになる心配がありません。
・攻撃しまくると目を回す
スピンアタックを使いすぎるとスタフィーが目を回します。
そりゃ、身体を回転させて攻撃しているのだから目を回すのは当然です。
スタフィーが目を回すとしばらく行動ができなくなるので、連続攻撃は避けたいところです。
しかし、途中から高速移動しながら攻撃するというスピンアタックLv2を使えるようになります。
早く攻略したいのでこれを多用するのですが、使いすぎると目を回すので、目を回さない程度に使う必要があります。
ここで便利なのが敵への突進です。
スピンアタックで敵にあたると、今までのスピン回数がリセットされます。
そのため「スピンアタック→スピンアタック→スピンアタックで敵にあたる→スピンアタック→スピンアタック→スピンアタックで敵にあたる→……」というループが可能です。
これはTAでも重宝されているテクニックです。
他に、ダメージを受けることでもスピン回数をリセットできます。
ステージの途中にあるトゲに触れるとダメージを受けるのですが、目回しを防ぐためにわざとトゲに向かって突進することがあります。
上記でも述べた通り、体力はほぼ無限と思って問題ないです。
これにより早くステージを攻略できるので、やはりTAでも重宝されます。
王子はタフでなければなりません。
・お手軽な収集要素
『伝説のスタフィー』では、写真という収集要素が存在します。
最初はスタフィーが1人で写っているのですが、しんじゅを集めることで集合写真の中にどんどんキャラクターが増えていきます。
全キャラクターを集めるのに必要なしんじゅは9999個なのですが、実際にプレイしてみると7000個くらいしか集まりませんでした。
1ステージ100個程度で、多いステージでは200~300個は稼げるのですが、攻略時間を考えると費用対効果がよくありません。
そこで活躍するのがパールキーパーという敵です。
ストーリークリア後、ある条件を満たすことで登場するのですが、この敵にスピンアタックを当てるとしんじゅとトゲをばら撒くので、しんじゅ集めに最適な敵となっています。
トゲでダメージを受けてもしんじゅで体力が回復するので安心安全です。
ただし、3回スピンアタックを当ててしまうと倒れてしまい、これ以降はしんじゅが手に入りません。
しかしそこはご安心を。
近くに扉があり、一度部屋から出てもう一度入るとパールキーパーが復活します。
永久機関が完成しちまったなアア~!!
無事に全要素を集めたところで、2へと移ります。
■伝説のスタフィー2
発売ハード GBA
プレイ環境 Nintendo Switch Online
プレイ時間目安 1-2週間程度
・シリーズものあるある「技を忘れる」
シリーズもののゲームの続編で重要なことは、前作をプレイしていない人にも楽しんでもらうことです。
初心者に向けてゲーム内で操作方法を説明する必要があるのですが、シリーズものの続編だと話の流れを作るのが難しいです。
なぜなら、プレイヤーは初心者でもゲーム内のキャラクターにとっては続きの物語だからです。
たとえ前作のクリア時に最強の技が使えていたとしても、続編の最初では初期状態に戻さなければなりません。
最初から最強では面白くありませんからね。
その理由付けとしてよく用いられるのが「忘れる」です。
例えば、ロックマンエグゼシリーズでは、物語の最初にバトルのチュートリアルを行うのですが、全6シリーズにおいて以下のような形でチュートリアルが行われます。
無印:授業
2:宿題(復習)
3:社会科見学先での講習
4:問題解決兼バトルの確認
5:問題解決兼バトルの確認
6:問題解決兼バトルの確認
4、5、6では主人公が毎回「いっけね! ドわすれしてた!」と言います。
あんなにバトルしてたのに、忘れっぽい主人公ですね。
『伝説のスタフィー2』『伝説のスタフィー3』では、前作でテンカイに帰った後、平和に暮らしているうちに技を忘れたという形になっています。
誰だって忘れることはありますよね。
・地味な変更、地味なイライラ
前作では会話するたびに会話専用の画面に移動していたのですが、今作からはフィールド上で会話が済むようになっています。
そのため、スムーズにゲームがプレイできます。
それは助かるのですが、フィールド上のキャラクターと会話するときは、キャラクターに近づいて十字キーの上を押すことで会話ができるのですが、会話した後に上に移動しようとすると再び会話してしまうことがありました。
会話後は一度左右に逃げてから上に移動することで回避することができましたが、操作に慣れていないうちはこの現象が多々あり、もどかしさを感じました。
・パールキーパー再び
伝説のスタフィーシリーズでは、敵がほとんど使いまわs……もとい、ほとんど同じです。
それは前述のパールキーパーも例外ではありません。
今作ではしんじゅと引き換えに買い物ができるのですが、最高でしんじゅが9999個必要の商品があります。
これを買うためにパールキーパーを酷使しました。
が、前作よりもしんじゅを集めやすくなっており、使わなくてもよかったかもしれません。
■伝説のスタフィー3
発売ハード GBA
プレイ環境 Nintendo Switch Online
プレイ時間目安 1-2週間程度
今作では新たなキャラ「スタピー」が使えるようになります。
スタピーは、スタフィーと区別されており、それぞれが専用の技を持っています。
この2人を使い分けて物語を進めていきます。
・ボスの強化
『伝説のスタフィー2』でのボス戦は、『伝説のスタフィー』の難易度に毛が生えた程度であり、初見でもノーミスでクリアできたのですが、今作ではボスが強化されており、技の避け方を確立しないと勝てないほどになりました。
特にラスボスでは、ゲームオーバーにはならなかったものの、3回ほど挑戦しなければならないほどでした。
簡単すぎではモチベーションも上がらないので、やはりこのくらいの難易度が丁度よいですね。
・パールキーパー戦力外通告
今作もパールキーパーはいたのですが……なんというか……その……必要なくなったんですよね。
まず、今作でも買い物システムは続行なのですが、しんじゅが集めやすくなり、完全クリアまでに商品を買い占めるほどのしんじゅが集まるんですね。
あともう一つ問題なのが、パールキーパーが出てくる場所です。
ステージの最後にいて、かつクリアしなければ復活しません。
なので、使いまわせなくなりました。
というかクリアまでにしんじゅが集まるのでそもそも使いまわす必要がありません。
ここにて戦力外通告を言い渡します。
というわけで伝説のスタフィーシリーズを遊んでみた感想ですが、難易度は簡単です。
お話は子ども向けですが、ちゃんと大人でも楽しめるようになっています。
ぜひ遊んでみてください。
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