年百八ダンユアトョジノカ

剣之あつおみ

プロローグ

「そうそう・・・熊谷くまがや君、"5億年ボタン"って知ってる?」


彼女は無邪気な笑顔で僕に微笑んだ。


その言葉を聞いた僕の頬を一筋の涙が零れる。


何気無い質問に涙した僕を見て、彼女は少し戸惑う。


僕は溢れる涙を拭い、そしてこう答えた。


「・・・うん、知ってるよ。」――――と。


それは、まるで2人だけの合言葉のように時を巡り紡がれる。

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