登場人物一覧 ミスリル王国

ミスリル・ディル・アレックス

ミスリル王国国王

先王唯一の子であり男子であったことから即位した生まれながらの王。

だが英明には程遠く、自分の感情を抑えること無論のこと、努力を嫌うために賢臣達からは全く期待されていなかった。

王権の強化を行う為の、アイリスとの婚約を自ら破棄し、浮気相手のフローラをそのまま新たな婚約者とすることで、エフタル公を筆頭とした軍人たちからの忠誠心を失う。

周囲に当たり散らす性格ではあるが、気に入ったものはとことん気に入るというこだわりが強い性格であり、幼いころに助けてもらったエルネストを匿うほどの気概を持っている。


エフタル・ソル・サリエル公爵

ミスリル王国元帥にして、元最高総司令官

ミスリル王国は無論のこと、枢軸国でも随一の名将であり、連合相手であっても勝利するなど優れた知将。

ファルスト公の改革に賛成し、強力な宇宙艦隊を作り上げることで他国は無論のこと、中央の統制や束縛を嫌う諸侯たちをけん制してきた。


エフタル・ソル・レスタル

スリル王国軍退役中将

エフタル家の嫡男であり、文武両道であるが軍政家であり戦略家。

軍では主に軍務省と参謀本部を行き来しており、将来の軍務大臣と評されるほどの人物。

その為、他の兄弟ほど血の気が強くないが、誰よりも家族思いであるために妹のアイリスの婚約破棄に対して大激怒していた。

退役した父の面倒を見ることと、公爵家の次期当主となるために退役してしまう。

アイリスの計画に乗ることを決断し、自らの人脈を利用して親戚縁者と現体制に不満を持つ者達を集め、計画を実現するために策謀を行う。


エフタル・ソル・サラム

勇将としてその名を馳せており、参謀としても指揮官としても万能であるが、適正は指揮官として、将兵を率いること。

最年少で艦隊指揮官に就任しただけのことはあり、その手腕はずば抜けている。

ちなみに愛妻家にして恐妻家。

婚約破棄には父や弟共々大激怒しており、これを契機にクーデターを起こそうとしていたほど。


エフタル・ソル・イラム

エフタル家の三男で、若年ながらも様々な戦いで奮戦した経歴を持つ。

外見は線が細そうに見えるが、次兄のサラムをして「筋金入りという言葉が誰よりも似合う」「神経がカーボンチューブでできている」と言うほどに腹が座っている。

レスタルが軍政家であるならば、イラムは知将であり、参謀として様々な戦術を構築する。


ファルスト・ソル・レクター公爵

ミスリル王国宰相

諸侯が乱立するミスリル王国を改革し、強力な宇宙艦隊を背景に流通制度と天然資源による交易拡大の改革を実行。

また、他国との外交を積極的に行い、交易を拡大させ、強力な宇宙艦隊とそれを養ってなお余る軍事力により、連合とも渡り合える大国を作り上げた。

「臣民無くして国家無し」の言葉と共に、直轄領での交通税の廃止、減税、福祉の充実などを実施することで、多くの臣民に慕われていた。

更に、実力主義を掲げ、身分低い者でも実力ある者ならば率先的に登用し、逆に爵位を高めることも厭わなかった。


メンブレン・エル・カリスト

ミスリル王国侯爵

ミスリル王国随一の民政家であり、潰れかけたメンブレン侯爵家を見事に立て直した。

その手腕を買われ、ファルスト公の側近として財務大臣へと就任する。

だが、その革新的な手腕と本来は分家の男爵家であったことから

血統を重んじるディッセル候と相いれず、大臣を辞任し、故郷のレフレックスに戻り、総督に就任。

以後、レフレックス星域をミスリル王国の食糧庫と呼ばれるほどの豊かな星域に作り替えた。


メンブレン・エル・オーウェン

カリストの嫡男であり、後継者。

連合への留学なども経験しており、学識豊かで切れ者としても有能。

父の側近、そして代行を務められるほどの手腕を持っている。

ディッセル侯のことを嫌っており、またエフタル公の嫡男であるレスタルとは友人。

レスタルには反乱に加担できないということで決起には賛同しなかったが、

商人たちを紹介するなど見えぬところで支援をしていた。


ヴァンデル・トエル・フローラ

ヴァンデル伯爵家の娘であり、父親は外務大臣を務めている。上昇志向が強く、なんでもそつなくこなし、学園では彼女に負け続けていたことを恨んでいた。その為にアレックスを誘惑して婚約者の後釜を狙う。

学園での成績は下から数えた方が早く、礼儀作法も何もかもがアイリスに劣る。


ディッセル・フィル・ミハエル

ミスリル王国宰相にして侯爵。保守派の筆頭であり、革新派の台頭に対して昔から懸念点を抱いていた。

ファルスト公時代は革新派から転向したフリをしていた。

その後、宰相となるも軍部の発言力を押さえるためにエフタル家ではなく自分の部下であるヴァンデル伯の娘を王妃にするべく工作を行った。


ヴァンデル・トエル・ヤヌス

フローラの父であり、ミスリル王国外務大臣。ディッセルの腹心であり、文治派の急先鋒。先王時代はブリックスやマクベスとの同盟に失敗し、失脚していたがディッセルに取りたてられ、腹心として活動を行う。

小国との外交は得意だが、大国、特に連合や七王国との外交が下手。


ロルバンディア・トゥエル・エルネスト

先代大公の嫡男で大公世子あったが、四年前の侵攻により国を追われミスリル王国へと亡命する。

帝国はアウルスに大公位の追認をしているが、本人は諦めておらず、ミスリル王国の力を借りて、祖国への復帰を果たそうとしている。


トラスト元帥

ディッセル候に近い軍人であり、軍務大臣を務める。


ムダート元帥

トラスト元帥の腰巾着


ザーブル・ウル・ローウェン

ミスリル王国軍宇宙艦隊司令長官 元帥

元々はエフタル公の部下であったが、退役後そのまま元帥に昇進し

宇宙艦隊司令長官に就任する。

本人は消去法という形で選ばれたとして謙虚であるが、実際は誰もが認める人事であり、あのコルネリウスですら黙って言うことを聞くほどほどの人物。

指揮官としては独創性はないが、堅実で隙が無く、確実に相手を仕留める戦術を得意とする。

愛国心が鎧を着て歩いていると評されるほどの堅物であり、エフタル公の反乱には加担せず、むしろ反乱が起きないように尽力していたが、結果として討伐艦隊を率いる羽目に。


ダンドリオン・アルス・カルスト

ミスリル軍中将 

宇宙艦隊総参謀長を務めており、周囲の仲介役を務めるなど、癖の強い提督たちをまとめていた。


コーデリオン

ミスリル軍中将

ザーブル元帥へのお目付け役。

ディッセル侯の甥であり、出世のためにエフタル軍討伐艦隊に参戦する。

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