予測不能

@k0905f0905

第1話

木島葵がコックピットで飛行機を

操縦していた。

「前方に障害物!巨大なものです」

葵が管制塔に連絡した。

「障害物は何だ」

管制官が報告を迫って来た。

「それが、そのーっ」

「なんだ、言いにくいものか」

「コンニャクです。巨大なコンニャクが

迫ってきます」

 葵が必死で説明した。

「そうか、木島よく聴け。コンニャクの弱点は

熱に弱いことだ。そのまま体当たりして

機体ごと爆破炎上させろ」

「お安い御用です」

しかし、葵は機体を百八十度回転させて

海外逃亡を図った。

「そうはさせるか」

管制官の目がギラリと光ったかと

思うと飛行機の自爆スイッチを押した。

だが、飛行機は爆破されなかった。

不発に終わったのだ。

「よかった、これでモルジブ諸島に

ハネムーンに行ける」

葵が隣のタキシード姿の江口信二とキスをした。

そのとき機体に不具合が生じ、機体は

大西洋に落下した。

「よかった、生きてるわ」

安心したのも束の間、葵はサメに

食べられてしまった。

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