たけのこの里vsきのこの山
司会「さあ、今宵もこの時間がやって参りました。
通称"
表社会で交わることのない両者がリングに上がり、無慈悲なまでの死闘を繰り広げ、どちらがより優れているのかを決める大会です。
勝てば栄光、負ければ地獄!
さあ、今宵の勝利は誰の手に!?
実況は私、
今回の試合……、歴史に残る一戦になりそうです。
選手入場前にもかかわらず、大会史上最高の盛り上がりを見せています。それ程までに今回の対戦カードは特別なのでしょう!」
観客「ワーーーーー、キャーーーーー!」
観客「早くやれーーーーーーーー!」
観客「天王山だーーーーーー!」
観客「天下分け目の~~戦い~~♪」
観客「うおおおおおおおおおーーーーーー!」
観客「誰だ、誰だ、誰だ~~♪」
司会「5000席以上ある地下闘技場の観客席が満席です!こんな光景、私は見たことがありません!興奮は最高潮に達しています!
それでは皆様……、お待たせ致しました……、選手……、入場です!」
観客「ワーーーーーーーーーー!」
観客「キタキタキタキタキタキタキタキターーーーーーッ!」
観客「くるっくぅ~~~~~~~♪」
司会「まずは……、『たけのこの里』代表選手。
5歳の時、たけのこの里に恋をしそれ以来毎日のように食べてきました。
1日三食ともたけのこの里という時もありました!
魅力をレポートに書いたら3万字は余裕!
きのこの山?なにそれ美味しいの?
煽りに煽り、顔に石をぶつけられたことも!
だが、彼は挫けない
彼は言った
たけのこの里、圧勝、待ったなし!
今宵その勝利の見届け人となれ!
観客「キャーーーーー、暁雲さんよーー!」
観客「暁雲イケメン!こっち向いてーー!」
観客「たけのこの里ということは……、相手はまさか……、まさかな」
観客「すげぇぇぇっーーーー!」
観客「働け働け働けーー! おっさんーー!」
司会「続いて『きのこの山』代表選手。
空前絶後のォォォォォォーーーーーッ!
超絶怒濤のきのこの山芸人ーーーーー!
きのこの山を愛し、きのこの山に愛された男ォォォーーーーーーーーーッ!。
彼こそはぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーッ!
貯金残高777万、暗証番号は8931、ハクサイって覚えてくださーーーい!
普段は飲食店アルバイト、しかし裏ではきのこの山連邦連盟共和国総統統括理事兼名誉会長!
ライバルのたけのこの里と決着を付けるべく今日ここに来た!
彼は言った。
きのこの山を愛する全ての人達へ。
いいかい。
今日はきのこの山が勝つよ!
彼こそはーーーーーーーーッ!
サンシャーーーーーーーイン
ボフンッッッッ!
イエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!
ジャーーーースティーーース!」
観客「スゲー! サンシャイン木ノ崎だ!テレビで見たことある!」
観客「まさか、きのこの山代表だったとは……!」
観客「とにかくスゲー試合になりそうだ!頑張れーーー!」
観客「司会が言うんかい!」
観客「普段もっと頑張れ!」
司会「試合形式は、前回同様、相手の短所を罵りあい、先に倒れた方が負けという残酷なルール! しかし、今回に限り自分のアピールポイントを言ってもいいことにします!
負ければ二度とこの世に存在できなくなります!
勝てば栄光、負ければ地獄!
このデスマッチの行方は如何に!?
さぁ~~~、見合って見合って…………
開始めいッッッッッ!」
観客「ワーーーーーーーーーー!」
観客「始まったあぁぁぁぁ!」
司会「まずは武田の攻撃です!」
武田「圧倒的にたけのこの里が優れているだろう! 街頭インタビューで次の回答を得ている。
『チョコとビスケットが一緒に食べられる』
『ビスケットがしなしなしていて美味しい』
どうだ?怖じ気づいたか?」
サンシャイン木ノ崎「いやぁ、俺だってまけてねぇぜーーー!
きのこの山も街頭インタビューで次の回答を得ているーーーーーーーーーッ!
『チョコとビスケットが分かれていて両方楽しめる』
『チョコの量が多い』
そして畳み掛けるぜ! きのこの山の方がファンの愛が強い! たけのこの里を選ぶ奴は自分軸がねぇぜ!」
司会「おおーっとぉ! 初手からいきなりバチバチ! 流石長年争ってきた両者! メンタルも強くお互い一歩も引かない。今までの貧弱挑戦者達とは大違いだーー!」
観客「ワーワーワー!」
観客「キャーキャーキャー!」
観客「ブーブーブー!」
武田「フン、そう来ると思って強固な反証を用意した!
『2020年のきのこの山たけのこの里国民大調査でたけのこの里が勝っている』
『その他諸々の投票でたけのこの里がきのこの山を上回っている』
『売上もたけのこの里が勝っている』
どうだ? 人気も売上もこっちが勝っているぞ! 何か言ったらどうだ!」
司会「ああーーッと、サンシャイン木ノ崎が大ダメージ、ダウンしかけるもすぐに起き上がったぁぁぁぁーーーーーーーッ!」
観客「負けないで、木ノ崎!」
観客「ライフはまだ残っている! ここを乗り越えれば武田に勝てるんだから!」
観客「次回、サンシャイン木ノ崎死す! デ○エルすたんばい!」
サンシャイン木ノ崎「イエエエエエーーーーーーーーーーイ、こうなったら奥の手を使うぜぇぇーーーーーっ!」
司会「おおーーっと!まだ何か策を持っているのか、サンシャイン木ノ崎侮れない男だーーーーーーーーーーーーっ!」
サンシャイン木ノ崎「ザ・ワー○ド!時よ止まれーーーーーーーーーーー!」
司会「あーーっと、時間停止は反則……」
ピターーーーーーン
武田「何だ……、時が止まった……? 体が動かせねぇ……。奴は時間停止系の能力者か?」
サンシャイン木ノ崎「2秒経過……」
武田「くっ……、刻みやがる。どこからだ。どこから奴は来る?」
サンシャイン木ノ崎「5秒経過……、7秒経過……」
武田「奴は時間停止中も問題なく動けるのか? 問題ない、攻撃する間はこちらに姿を現すだろう。その卑怯な手。正面から突破してやるぜ!」
サンシャイン木ノ崎「8秒経過……、9秒経過……、ローーーーーードロォーーーーラァーーーーーだぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!」
武田「何!」
サンシャイン木ノ崎「潰れろーーーー!」
武田「潰されるかよ! スター・プ○チナ!」
武田「オラア、オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
サンシャイン木ノ崎「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
武田「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
サンシャイン木ノ崎「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
~2 WEEK LATER~
武田&木ノ崎「ヌン、しかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたんしかのこのこのここしたんたん」
司会「えーーー、大変申し上げにくいのですが、両者試合のルールを破ったため、この試合は無効試合となります。武力を用いた決着は行わないように!
さて、今回はまあ、引き分けでいいでしょう。また戦う機会があればということで!
次回は『週刊文春vs週刊新潮』でお会いしましょう!
グッバイ!」
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