第2話マッチングアプリ②

 一か月後……

[もし、よかったら僕とご飯一緒に行きませんか? ]


                     [ごめんなさい、忙しくて]


[じゃあ、空いてる日教えてください]


 それ以降彼女から返信は返って来なかった。

 ・・・・・・・・・・・・・と言うかブッロクされてた


 はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーバカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー何やってんだよ、オレ!


 なにを一ヶ月もご飯誘う事ためらってんだよ!

 それは呆れられるわ!

 いくら、人見知りでも流石に情けない。


 でも、正直な話今まで一度も女子と二人きりで食事した事も、出かけた事もない。

 自信がなかった。

 学生時代は、キモイ、ブスと言われ続けて好意も持ってくれる女子もいなかった。

 一緒に食事なんて、考えれもしなかった。

 悪意しか向けられてこなかった分、女子と話すのが怖い。

 こんな事で恋愛できるはずもない。

 しばらく、スワイプするのは止めておこう・・・・・・・・・・・・・


 その後、数日間は職場と実家の往復で日々を過ごしていた。

 気分が沈んで、仕事にも身が入らないしミスも立て続けに起こしていた。

 ・・・・・・・・・・・・・いや、ミスが多いのは元からだったわ。

 アプリのやり方を相談する相手もいなかった。

 付き合いのある友達も少ないし

 ・・・・・・・・・・・・・いや、ゼロだわ

 親や兄弟なんて相談したくない

 ・・・・・・・・一応、3人兄弟の長男だし


 職場にも


 いいや、いるわ、あの野郎が最近、彼女は出来たとか言ってた同僚の大宮が!

 そもそも、あいつがアプリで彼女出来たから悔しくて始めたんだ。

 良いやつなんだけど、ちょっと癖が強くてあいつに話かけるのは少し抵抗がある。

 でも他に頼れる奴がいない、腹を決めて相談する事にした。





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23歳から始める最低な恋愛 吉田 九郎 @bloodbone

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