第10話 朝日奈とデート④

「三人でこのゲームをしてたんですか?」

「えぇ」

「俺たちもこれからこのゲームをしようと思ってたところなんです」

「そうなのね」


☆☆☆


 天羽のGカップのおっぱいとセクシーな唇を堪能した俺は『催眠術』のスキルを解除した。

 もちろん外したブラはちゃんと付け直した。 

 『催眠術』のスキルにかかっている間の記憶はない。

 俺は四人が『催眠術』のスキルにかかる前に立っていた位置に戻してから『催眠術』のスキルを解除したので四人は特に違和感は感じていないだろう。


「そうだ。もし、よかったら俺たちに操作方法を教えてくれませんか? 俺も朝日奈もプレイするのは初めてなので」


 本当は向こうの世界で何度もやったことあるが俺はあえて教えてもらうことにした。

 好感度を上げるためには会話をすることは重要なことだ。 

 ちなみに三人の俺に対する好感度は今のところ、藤宮が55、天羽と水谷は50だった。


「いいわよ。二人とも私のクラスの子だし、私が教えてあげるわ」

「本当ですか? ありがとうございます」

「そういう事だから、澪と沙紀は少しだけ時間を潰しててくれない?」

「分かったわ」

「分かった」


 天羽と水谷はダンスゲームのところへと向かって行った。


「それじゃあ、中に入りましょうか」

「はい」

「よろしくお願います」


 三人でシューティングゲームの中に入った。

 このシューティングゲームは三人用だった。

 

「ここは先生が奢ってあげるわ」

「え、いいんですか?」

「いいわよ」

「ありがとうございます」

「ありがとうございます」


 藤宮がお金を入れてゲームがスタートした。


「モードはイージーでいいわよね?」

「そうですね。最初ですからイージーにしましょう」


 モードはイージー、ノーマル、ハード、とあったが藤宮はイージーモードを選択した。


「ルールは簡単よ。この銃でひたすらに敵を撃つだけ。今画面に出てるこの赤いマークを敵に合わせて引き金を引けば後は勝手に敵が倒れてくれるから」

「分かりました」

「とりあえず、手本を見せるね」

「はい」

 

 手本を見せると言った藤宮のプレイは上手だった。

 藤宮はへッドを正確に打ち抜き敵を次々と倒していた。

 そのプレイを見て藤宮が相当やり込んでいるなと思った。

 この手のゲームはヘッドショットを決めるとザコ敵は一撃で倒すことができるが、素人にはなかなかできることではない。


「藤宮先生上手ですね」

「ありがと。じゃあ、次は二人がやってみて」

「分かりました」

「はい」


 一ステージ目のボスをノーミスで倒した藤宮は俺たちとプレイヤーを交代した。

 俺と朝日奈は銃を構えて画面の前に立った。


「永海君は持ち方いい感じね。朝日奈さんはもうちょっと銃を体の前に持った方がいいわね」

「こ、こうですか?」

「もうちょっとかな」


 藤宮は朝日奈の後ろに立って、朝日奈の銃の位置を調整していた。


「ほら、敵が来てるわよ。引き金を引いて」


 向こうの世界で何度もやったことあるから、イージーモードは正直余裕だ。

 余裕でステージをクリアできる。

 それでは朝日奈がつまらないだろう。

(ここはあえて下手なふりをするか)

 下手なふりをしたら、さっきの朝日奈の銃の位置を調整した時みたいに俺にも指導してくれるかもしれないという下心ももちろんある。

 

「こ、こうですか?」

「そうそう。いい感じよ。後は敵の眉間くらいを狙えるようになったらバッチリね」

「分かりました」


 藤宮のアドバイスで朝日奈の銃の扱い格段に上手になった。

 教え方が丁寧で分かりやすい。

 さすが教師だ。


「あれ? 永海君は経験者?」

「いえ、初めてですよ」

「ほんとに? 銃の持ち方が様になってるからてっきり経験者かと思ったんだけど」

「そんなことないですよ。なので、俺にも教えてほしいです」

「もちろんよ」


 俺が三人にゲームのやり方を教えてほしいと言ったのは、三人の内の誰かの好感度を上げるという目的もあるが、もう一つ朝日奈の嫉妬心を煽るということもあった。

(まぁ、朝日奈が俺に対して嫉妬するかは分からないけどな)

 藤宮は俺の後ろに立つと体を密着させてきた。

 背中にふにっと柔らかなおっぱいが当たっている。それに甘いいい匂いもする。

 明らかにわざとだった。隣に朝日奈がいるというのに大胆な人だ。 

〈眉間を狙うのはなかなか難しいです〉

 チラッと朝日奈の様子を見ると敵を倒すのに真剣で俺のことは気にしていない様子だった。

 

「藤宮先生って誰にでもこうなんですか?」


 俺は藤宮にだけ聞こえるような声で言った。 

 

「さぁ、どうかしらね?」

「藤宮先生ってそういう人だったんですね」

「そういう人って?」

「おっぱいを平気で当ててくる人です」

「嫌じゃないでしょ?」

「まぁ、そうですね」


 女性におっぱいを当てられて嫌な男はいないだろう。

 藤宮は男の扱いをよく知っているみたいだった。 

 銃の持ち方を教える時も俺の手に自分の手を添えて教えてくれた。

 

「そうそう。いい感じよ。てか、やっぱり、永海君やったことあるでしょ?」

「バレました? 藤宮先生に教えてほしくて嘘をついちゃいました」

「悪い子ね」

「すみません」

「まぁ、いいわ。私も永海君みたいな子の体や手を触れたし。あ、これは学校では言わないでね。私と永海君の二人だけの秘密ね♡」

「藤宮先生もなかなか悪い人ですね」

「大人はみんな悪いのよ♡」


 そう言って藤宮は俺の耳をパクっと甘噛みした。

 それで俺の我慢は限界を超えた。

 俺は『催眠術』のスキルを朝日奈と藤宮に使った。

 

「朝日奈はそのままゲームしてて」

「はい」

「藤宮先生。さすがにそれはやりすぎです」

 

 俺は銃を置いて藤宮と向き合った。 

 本当は我慢しようと思っていたけど、藤宮があまりにも俺のことを誘ってくるような事ばかりするから我慢ができなくなってしまった。

 

「せっかく我慢してようと思ったのに無理じゃないですか」

 

 俺はお返しにとばかりに藤宮の耳を甘噛みした。

 そして、俺は天羽の時と同様に服の下に手を潜り込ませ藤宮のブラのホックを外してた。

 するするとブラ(ブラのサイズは天羽より大きいIカップだった)は下に滑り落ち、藤宮の真っ白で大きなおっぱいが姿を現した。

 シースルーのワンピース越しに見えるおっぱいがたまらなくエロい。

 それはもはや芸術の域だった。

 そんな芸術品のように美しい藤宮のおっぱいを俺は優しく揉んだ。

 もちろん声が出てはいけないのでキスで口を塞ぎながら。

 ここがゲームセンターということで俺の理性はまだかろうじて保たれているが、そうじゃなかったら最後までシていただろう。

 次に『催眠術』のスキルをかけるときは人のいない場所にしようと思いながら、俺は藤宮の唇とおっぱいを堪能した。


☆☆☆


 『催眠術』のスキルを解除した後は俺と朝日奈で協力してノーマルモードのボスまで倒した。


「藤宮先生。ありがとうございました」

「教えていただきありがとうございました」

「二人とも上手だったわよ」

「藤宮先生の教え方が上手だからですよ。なぁ、朝日奈」

「そうですね。藤宮先生の教え方分かりやすかったです」

「普段の授業もめっちゃ分かりやすいって思いながら聞いてますよ」

「教え子にそう言ってもらえるのは嬉しいわね。教師冥利に尽きるわ」


 藤宮は満更でもない顔を浮かべて体の前で腕を組んだ。


「それじゃあ、私は行くわね。また学校でね」

 

 天羽と水谷が待つダンスゲームのところに歩いていく藤宮に向かって俺は『好感度』のスキルを使った。

 藤宮の俺に対する好感度は70を超えていた。


☆☆☆





 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る