目の悪い人が増えた。

目の悪い人が増えた。

　目の悪い人が増えたなあ、と思う。私は視力が低い人間で、めがねやコンタクトが必要不可欠だ。私の親戚や友人知人も、めがねかコンタクト着用者が多い。道を歩いていると、めがねを掛けている方を見かけることもよくある。これは、やはりスマホやゲーム、パソコンなどに触れる機会が多くなったからだろうか。

　めがねを掛けている者は、めがねキャラが定着するのがお約束だと思われる。私は「あそこにいる、めがねの人がさぁ……」などというような台詞を聞かなかった人間は少ない気がする。

　しかし最近は、めがね着用者が増えてきた。もしかしたら「めがねを掛けている人も珍しくなくなって、めがねも大した特徴ではなくなるのでは……」と私は思った。そう考えると、何だか淋しいような気がしなくもない。

　コンタクト着用者も、かなり多いだろう。コンタクトを使う前は「目に何かを入れるなんて怖い」と思っていた私だが、もうすっかり慣れてしまった。めがねは楽なのだが、コンタクトは邪魔にならず、すっきりして良い。雨の日やマスクをしているときは、めがねよりもコンタクトの方が困らない。それでも長時間のコンタクト着用は疲れるので、こまめに目薬を使っている。また、目を大切にするためには、きちんとルールを守って使わなければならない。

　ちなみに私は「二週間しか使えないコンタクトを二週間経過しても使っている」友人や知人に何度も驚かされた。それについて私は「いやいや、それは危ない」と本人にダメ出しをさせてもらった。そのことが原因で、眼科に行くことになってしまった知人もいる。彼女は笑いながら「これから気を付けなきゃね～」と言っていたが、私は「やっぱり危険なんだ……」と恐ろしく感じた。

　目の悪い人は確実に増えているが、私はこんなことも考えた。色々なものが進化しているのだから、人間の視力低下という問題も解決してしまうのではないか。お手軽に視力を回復させる方法を、きっと誰かが考えている。もしかしたら、めがねを掛けている人を見かけることが珍しくなるパターンもあるかもしれない。一体どうなる、めがねの未来。そしてコンタクトの未来。

　そんな私は簡単に視力を回復させられて、めがねやコンタクトが必要なくなったら嬉しいなぁと思っている。