第10ニャン

 おはようございます。こんにちは。

 もしくはこんばんは!


 動物園ドウブツエンの入口で、人間ニンゲンたちに止められるエリザベスを横目に侵入に成功したゴンザブロウです!


 決して冷たいメスではありません!

 だが間違いなくメスです!


 さて、侵入したはいいがどこに向かうか……


 ───ん!? なんだあれは!?

 かなり目立っているぞ!? 行ってみるか……


 ────ちょこちょこ……


 なんだこの生き物は……

 まだら模様の体……長い脚、長い首……

 歩く姿はなんと優雅な……!


 こやつ何者だ? ん? 

 これは説明文セツメイブンというやつか……

 

 ──哺乳網偶蹄目キリン科キリン属……ん!?

 人間ニンゲン文字ことばが読めるぞ!?

 これは新たな発見だ!

 こやつはキリンと言うのか……


 私は成長セイチョウとやらをしたのか!

 これで私はさらなる知識を得るやも知れんな!


 だがこやつ……さっきから瞬きをしておらぬぞ……

 見逃しただけか……?

 じっくり見てみるか……


 ────じー…………────


 ────ジーー…………──────


 ────…………─────…………────


 いつするのだ!? お……?

 ようやくしたな……1分以上こんなにせぬものか……

 目は乾かぬのか……? ん?

 説明文セツメイブンに続きがあるな……


 ──まつ毛が長く、涙が多いため涙目……

 ──ドライアイとは無縁かんけいない……


 確かに目はうるうるしておるな……

 私もうるうるしたら瞬きの回数は減らせるのか……

 だが……減らせても……あまり生活は変わらぬ様な気がするな……


 しかしこやつ、鳴き話しはせぬのか……?

 少し話しかけてみるか……


 私はゴンザブロウ! メスだ! 

 お主の名はなんという!


 お! こちらを見たな……




 ────…………無視!?





 ────…………モォーモォーモモモォ〜私はリンでメスよ〜……


 返事が遅くないか!? 

 なんだあの間は!?


 ───………モォ〜モォ〜モォーモォモォモォ〜わたし〜あまり〜話さないから〜


 うむ……そうか、それは悪かったな……

 ところで、もう一つ……

 次にどこに向かったらいいか教えてもらえぬだろうか?


 ────…………モォーモォーモォ〜あっちに〜

 ……モォモォモォ〜モォモォモォ〜お馬さんが〜いるわよ〜


 喋らせてすまぬな……

 お主の言う所へ向かうとしよう……

 ありがとうだ!!


 ────…………モォモォモォモォ〜いいわよ〜

 

 何か穏やかな動物ものであったな……

 さて、では次は行ってみるか!


 それでまた! 

 次回お会いしよう!


             byモォ Gonzaburouゴンザブロウ


 ──── 🐈 ──── 🐈‍⬛ ──── 🐈 ────


 ふぁ……あの大きさには驚いたものだ……

 たしかリンは4メートルを超えているらしいな……

 オスは5メートルを超えるのだったな……

 どうしたらあの様に首が長くなるのだろうな……


 作者──あのゴンザブロウサン?


 なんだ? 私はキリンについて考えているのだ!


 作者──でも、動物園は始まったばかりですよ? 今から頭使っても大丈夫ですか?


 うむ……それもそうだな……

 たまには気がきくことをいうではないか!

 

 作者──はぁ……それはありがとうございます


 ふっふっふっふっ

 それではまた会おうではないか!

           

 

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