桜の木の下には

紫閻-sien-

夜の公園にて

A 「この場所いいな 静かでゆっくり酒が飲めるよ」


沢山 桜の木がある中で

1本だけ少し離れたところにある桜の木

その下で2人は花見をしようとしていた


Bは持ってきたレジャーシートをカバンから取り出し

準備を始めようとしていた


その時何者かの手がBの足を掴む

よく見ると それは白骨化した人の手だ


みるみる間に 土の中に引きずり込まれるB


B 「タスケテ お願い」


Aは助けようとBの元に行こうとするのだが

服が枝に引っかかってしまった


早く取らないと そう思い枝を掴んで気絶しそうになる


それは枝ではなく 白骨化した人の手だった


振り払おうとするが 強く手を握られ

そのまま木の方に引っ張られる


勢いよく引っ張られ 思い切り木に体を打ちつけるA

そのまま気を失ってしまう


《数時間後》


「おい起きろ お前 飲み過ぎだよ」


その声で目を覚ますA


「あれ??」 目が覚めると目の前にはBの姿が


A 「あれ? お前さっき土の中に」


B 「何 わけわかんないこと言ってんだよ

相当酔っ払ってるな イビキかいて寝てたしな

そうだ これ飲めよ 少し酔いが醒めると思うし」


そう言ってBは紙コップに入った

水のようなものを差し出してきたのだが


その手は白骨化していた



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

桜の木の下には 紫閻-sien- @sien702

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ