第15話 予想外のご褒美!

そうやって、俺が楽しみながらボコしてたら、1Qが終わる時にはもうすでに47対0になってた。ちなみにそのうち34点は俺です。


「よーっし、いい調子だぞーっていいたいとこだけどオフェンスに関しては今のとこほとんど海斗と春馬がやってるから、少しずつ参加してこうな!〜」


キャプテンが、次のQの目標みたいなのを話してる間、俺は全力で休んでいた。

得点ペースを遅めるわけにはいかない。


俺がこう思う理由は少し前に遡る。


それは公式試合1回戦の朝、飯を食ってる時に突如結衣の口から発せられた。


「お兄、デビュー戦でなんか目標決めたら?」

「お、それもそうだな」


うーん、どうしようかな。


「お兄が3個出して全部却下したら私ので行く」


えー、流石にひどくない?まあ、言われないようなとこにしとこっか。


「えーっと、20得点か3P6本以上か、リバウンド20回?」


さあ、、、どうだ?


「却下!簡単すぎ!」


えー、結構みんな目標作るならそんな感じじゃないの?


「じゃあ、お兄には、私が作った目標として、80点以上取ってきてもらいます!」

「え?流石に俺の聞き間違いだよな?80点って、、、」

「言ったよ」


聞き間違いじゃなかったー!


「えーと、その、、、流石にそれはー、、、」

「できるよね?」

「はいすみません。それでやらせていただきます!」


はぁ、できない気しかしないんだけど。


「あ、じゃあ、もし達成できたらご褒美あげる!」

「それはなんだ⁉︎」

「お、一瞬で食いついてきた!まだ内緒!」

「ねぇ澪、私には教えて?」

「いいよ!えーとね〜」


二人が内緒の話を始める。いいなー、俺も教えてほしいなー、それによってはもっと頑張るんだけどなー。

っと、話は終わったようだ。ってなんで結衣そんな笑ってるんだ?怖いぞ?


「いやーそれは天才だね!よく思いついた」

「でしょー?」

「「というわけで、頑張ってね?」」

「はい」


どうやら、もう逃げられないようだ。




ってなわけで、これ達成しないと結衣が手抜いたでしょ⁉︎とか言ってくる気がして頑張るしかないんだよなぁ。


「海斗ー!どしたー?今日得点ペース早くね?」

「いやー、妹にさ、80点取れって言われてんだよねw」


そう俺が答えると、春馬は爆笑していた。


「やばw妹ちゃん、よくわかってんね!」


どこがよくわかってるのか?俺の疲労が考えられてないんだが?


まあ、そんなことをしていたらあっという間に休憩は終わり2Q目がスタートした。



こっからは特に話すことはなく、無事、試合は終わったんだけど、試合終了時の点数が、

237対13

だったんだけどさ、ほんとにこれ、地区予選準決勝ですか?

まあ、この試合で勝ったから県大会行けることになったんだけど。

さ、さっさと帰ってご褒美とやらをもらおうじゃないか。



春馬と途中まで一緒に帰り、その後は一人で家まで向かった。

そいえば珍しいな。鈴香が一緒に帰ろうって言ってこないの。

そんなことを考えているとあっという間に家に着く。

まあ、春馬と家、500メートルくらいしか離れてないからね。


「ただいまー!」

「「「おかえりー!」」」


あれ、おかしい。いつもなら2つしか聞こえない声が今日は3つ聞こえる。


「お兄ちゃん県大会出場おめでとう!」

「ご飯できてる」

「みんなで食べよ!」


うん、今日一緒に帰ろうって言わないなって思ってたら家にいたわ。


「ありがとな」


そしてみんなで夕飯を食べ、その後に俺は切り出した。


「そういえば、ご褒美ってなんだ?」


そう、俺は、今日ちゃんと124得点してきたのだ。


「それはね、、、」

「「「私たち3人とデートできる権利です!」」」


え?今なんてった?デートできる権利?3人と?

その答えを聞いた瞬間、ただでさえ試合で疲れていた海斗の脳はショートしたのであった。





第十五話です!

今回までは結構試合の描写を短くさせていただきました!

決勝は結構出す方だと思います!

あと、週間ランキングが100位切りました!

皆さんの応援のおかげです!

これからも頑張るので、楽しく読んでいてください!

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