第12話 俺にはバスケ以外の才能もあるらしいです
うーん、1時間待つんだったら、飯の続きやっちゃおっかな。腹減ったし。
よしやっちゃおう。
「お兄ちゃん、お待たせー!って、え?」
数分後、みんなが戻ってきた。
「え、お兄ちゃん料理なんてできたの?」
「ん?そんなの知らん。ぶっつけ本番だぁ!」
「そんなノリで私たちのご飯もつくんないでもらっていい?」
「あ、ごめんな。そんなつもりはなくて」
どうやらダメだったらしい。
「まあ、とりあえずできたから、食べてみてくれ!」
「ねぇお兄ちゃん?明日は肉じゃがだよって昨日言ったよね?」
「え?材料見た感じカレーだったからカレーかなぁと思ったんだけど?」
「理由になってない!いや理由にはなってるんだけど、、、」
まずそんな昔のこと、俺が覚えてるはずがないだろう?
「はぁ、まあ、作っちゃったものはしょうがない」
「いやそんな渋々みたいな感じなら、無理して食べなくても、、、」
「いいわよ!食べる!その間に二人呼んできて!」
そういえば一緒に来たはずなのに二人いなかったな。
しょうがない、呼びに行くか。
「おーい、鈴香、結衣ー!ご飯できたぞー!」
「「はーい!」」
しばらくしてそんな声が聞こえてきた。
ふぅ、とりあえず、俺の役目は完了だな。よっし、じゃあ戻ろ。
「ねぇ、お兄ちゃん、ほんとにこれ練習したことないやつだよね?」
リビングに戻ったら唐突にそんなことを聞かれた。
「え?そうだけど?そっか、やっぱまずかったんだな?」
「違うよ!美味しすぎるんだよ!」
え?そうなの?実は俺料理も才能あったの?
「まあ、気に入ってくれたのならよかった」
「お兄、きたよー」
「あ、結衣、鈴香ちゃん、ちょっとこれ食べてみて!」
「?珍しい」
そういいながら二人が一口ずつ口にする。
「「おいしい!」」
「でしょ?」
「また料理の腕を上げたね!」
「違うんだよ、、、これ作ったの私じゃないの、、、」
「「え?まさか、、、?」」
そういいながら三人とも俺を見てくる。
「そう、お兄ちゃんが作ったの」
「「、、、」」
二人とも急に静かになった。
「ねぇ、海斗?これからもたまにでいいから作ってくれない?」
「え?それくらいならいいけど?」
「やった!」
俺がそう答えると、鈴鹿のみならず、澪と結衣も喜んでくれていた。
まあ、みんなが喜んでくれるなら、嬉しい限りだ。
「ごちそうさまでした!じゃあ、またね!」
「「バイバーい!またきてね!」」「じゃあな」
そう言って、鈴鹿が帰っていく。
「さ、お兄ちゃんも早くお風呂入って!」
「え?なんでだ?明日は朝練ないぞ?」
「違うよ!今日、お兄が一番好きなアニメがやる日でしょ!」
「そうだった」
そう、俺は、アニメオタクがアニメの時間まで起きてるのとは違い、アニメの時間まで寝て睡眠時間を削らないようにしているんだ。うん、俺って優秀!
「じゃあ、先風呂入るな!」
「「うん!いってらっしゃい!」」
今日は、なんか鈴香の様子変だったな。まあ、カレー喜んでくれてたしいっか。
なんか俺に悪いとこあったら言ってくるのが鈴香だしな。
今度作ってって言われた時に、驚かせられるように違う料理も練習しておこうっと!
第十二話です!
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