推しに幸せを!

ロトロノハ

始まり


「グァルルルル」「ガァ」「グゲガァ」


複数の体が溶けているような怪物が腐っているような臭いを撒き散らしながら、森を進んでいる。


そして、森を進んだ先には一人の少女が崖近くで、地面にもたれていた。

化け物は少女の方へと進んでいく、彼女は気を失っているからなのか、ぴくりとも動かない。


これを好機と思った怪物は少女に襲いかかる。


だが、次に現れたのは、

少女の血ではなかった。


飛び立ったのは、赤紫の人の血ではないもの。


化け物の血であった。


「もう、今いいところなのに!」


目の前にいた少女はいつのまにか、起きていて、片手に少女が持てるバスのない両刃の片方が歯が小さい斧を持っていた。

その斧には赤紫の血が滴り、地面に落ちていた。


怪物たちは理解した。

[少女に近づいたものが殺されたのだ」と、


そして、怪物を難なく倒してしまったことに恐怖を抱く。怪物の足が一歩後ろに引いたが彼らには感情がない。いや、感情がわからない。

それにより、怪物たちは「恐怖」と言う感情があったとしても、彼女を倒そうと向かう。


だが、彼女の斧にバッサリと切り捨てられていく怪物たち。怪物と少女の戦いは少女の殺戮で圧勝だった。


「はぁ」


斧を持つ一人の少女はため息をつく。


「もう少しで、ヒロインと攻略対象のラブラブスチルが見えたのにー。」


はぁとまたため息をつく。


少女は斧を下ろして、崖から飛び降り消えていった。


これは別の世界・パラワルワールドから来た「推し活力」を持つ、一人の少女のはちゃめちゃな物語である。

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