「短歌」2024年1月号 佳作

空間が


ふと収斂し


収斂し


鶏頭の花に


なったのだろう


歌人・永井祐選、佳作。


〔解説〕


昨年の秋に作った短歌。


「収斂(しゅうれん)」は、収縮と同義です。


鶏頭(けいとう)の花のイメージを、


上の句を使って比喩表現してみました。


宇宙は膨張しているらしいので、


空間がふと収斂することがあっても、


決して非現実的なことではないのでは?


そんな発想から生まれた短歌です。


空間の収斂の果て=鶏頭の花、


という見立ての1首でした。










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