「短歌」2024年7月号 秀逸

わたくしの


ひとりぼっちを


覆うとき


さくらのはなは


うつくしい繭


森山良太(もりやまりょうた)選、秀逸。


選後評

《誰しも、自信を

「ひとりぼっち」と思うもの。

仰ぐ桜花の清浄を

「繭」と捉えたところが魅力。》


〔解説〕

桜のトンネルみたいなところで、

一人佇んでいるときの感覚です。

全方位が桜の花。

すると、なんだか、

ひとりぼっちの自分の存在が、

桜のうつくしい繭に

包まれているような

錯覚を覚えたのでした。



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