依存体質で寂しがり屋で構ってちゃんでメンヘラちっくな彼女ちゃん。

猫野 尻尾

第1話:中古のガイノイドってか?

申し訳ありません・・・キャラ変して再編集しなおしました。


突然だけど人間型ヒューマノイドには2種類あって、男性型がアンドロイドって

言って、女性型がガイノイドって言うんだ。


で、中でもセックスに特化したガイノイドをセクサロイドって言う。

でもって彼女たちはセックスの際には人間の女性と同等かそれ以上の感触を持つ

表皮や性器、生殖器によって性的な反応や愛撫を返しながら、人間の嗜好に応じた

性愛を満たすことができるようになっている。


この話は人間の男子「今寄いまより」くんの家にやって来たお手伝いさん

ガイノイド「セクサロイド」セシルちゃんとの日常を赤裸々に書いた物語なのでふ。


俺は夢と希望を胸に、花の都へヘコヘコ上京して来たド田舎のいち性年。


名前は「今寄 未来いまより みらい」現在25才。 


俺は精密機械を作ってる会社に勤めていて、郊外の訳あり物件のマンションに

ひとりで暮らしている。

何が訳ありなのか、不動産屋に聞いてみたが、そういうことは知らない方がいいと

言われて、それ以上何も教えてくれなかった。


まあ、なにがあったとしても安けりゃいいやってこの部屋に決めた。

俺は幽霊とかポルターガイストとか信じないから・・・霊感もないし。


訳ありだけど男ひとりで住むには充分リッチな部屋。

そういうところじゃないと家賃高いから・・・。

5階建てマンションの最上階の部屋は台所とリビングがひとつに繋がっていて、

あとは六畳の畳の部屋と四畳半の寝室にトイレ、バス付き・・・あと畳一枚

程度の広さのベランダ。


ひとり生活において問題があるとしたら・・・。


飯を作ったり掃除や洗濯を全部自分でやらなきゃいけないってことだよな。

家事に手を取られて休日だって満足に自分のやりたいことができない。


飯はまあ作るのが面倒ならスーパーの割引弁当でもいいけど、たまには

家庭料理だって食べたいしな・・・。

贅沢とは思うけど俺の代わりに家事をやってくれる便利な人いないかな〜・・・。


お手伝いさんとか・・・。


お手伝いさん・・・っていい響きだよな。

でもさ、人間のお手伝いさんなんか来てもらって、若いお手伝いさんなんかだと

いけない関係にでもなったら問題だし、かと言ってこれから、おネエちゃん

ナンパして・・・なんてやってたら、いつのことになるか分かんないし・・・。


だから、このさい人間じゃなくていいんだ。

中古でもいいからお手伝いさんガイノイドでもいてくれたら・・・。


出た!!ガイノイド・・・ウィキペディアにもちゃんと載っているガイノイド。


そこで、ふと思い出した。

仕事場へ向かう途中にあるディスカウントショップに確か、かなり前から


「お手伝いガイノイドさん入荷」


って、壊れかけの電気モニターにそんな文字が表示されてたことを・・・。


数十年か前「IT産業の次はアンドロイドだ」と、世界中の企業が、こぞって

ヒューマノイドの開発に着手しはじめた。

でもって、バカだから売れりゃいいんだって量産したもんだから、そのせいで

少し故障するとすぐ廃棄処分になるアンドロイドやガイノイドが増えていったんだ。


ゴミの山に気持ち悪いくらい彼ら、彼女らの頭が転がってる。

夜なんか通ると目が光ってるやつもいて怖いんだわ・・・ゴミの山で肝試し

できるくらい。

だからディスカウントショップなんかにも中古のアンドロイドが普通に

出回っているってわけ。


そうだよ、あのディスカウントショップに「お手伝いガイノイドさん」ってのを

見に行ってみるか・・・。

もし、バカみたいに高かったらやめたらいいし安かったら考えてみてもいいかな。


で、善は急げとばかりに、とりあえずショップに電話してみた。


「はいはい・・・なにか?」


「つかぬことをお聞きしますが・・・オタクの掲示板にお手伝いガイノイド

さん入荷って出てましたけど・・・まだありますか?」


「あるよ」


「うちで扱ってる、ほとんどのガイノイドがセクサロイドだからさ、あんた、

独り身の孤独な若い男子に喜ばれてるみたいね」


「あんたもそのクチ?」


「いや、俺は普通にお手伝いさんがほしいだけですけど・・・」


「みんな、そう言うんだよ、セクサロイドが欲しいなんてさ、体裁悪いからね」


「大丈夫だよ、セクサロイドだからってちゃんと家事手伝いできるから」


「分かりました・・・とにかく一度、見にお伺いします」

まあ、あわてなくていいから・・・もうずいぶん前から売れ残ってる子だから」


「でもまあ誰かに先に買われちゃうといけないので、予約しときますから

取り置きしといてください、急いでお店に伺いますから」


「はいよ・・・午前中で店閉めるからね、それまでに来てよ」


なんか商売気のないばあさん・・・あ、ガイノイドさんの値段聞くの忘れた。


とぅ〜び〜こんて乳



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