眼鏡な黒歴史
七草かなえ
眼鏡な黒歴史
PCが家に来てネットサーフィンが趣味になった途端、視力ががた落ちしました。
それまでもゲームに読書と目によろしくない趣味ばかりでしたが、視力は何とか無事だったのですよねえ。
と、まあそれは良いとして。
最初に視力検査に引っかかったのは中学二年、眼鏡が必要になったのは中学三年生でした。ザ・受験生。
で、さっそくJC七草は母上に連れられて、眼科の紹介で眼鏡屋さんに行きました。眼科と提携しているだけあって結構良いお店でしたね。
薄いブルーのおしゃれながら華美じゃないフレームの眼鏡を買ってもらいました。
高校受験では面接もありましたから、好印象は大事なのです。ちなみに今も昔も近眼オンリーです。
しかーし。だが、しかーし。
私は中学校へ眼鏡をかけていきませんでした。
正確には家を出る時はかけていたけど、登校途中で眼鏡外してをケースにしまい込んでいました。
なんでそんな小細工みたいなことを、と思われたでしょう。
私も今書いていて思いました。あと通学路にはたまに猫ちゃんがいました。
それは…………周りにからかわれるのが嫌だったからだYO!
当時はばりばりの思春期、同じクラスに好きな男の子がいたりもしました(特に何も起きなかったし起こさなかったけど)。
一応読書大好き人間で有名だったので、眼鏡かけていっても「あーそうなんだ」くらいで済んだとは思いますが、その頃の私はそうは思わなかった訳でして。
やだ! やーい眼鏡-。って囃される! からかわれる!
しかも中学二年の約一年間、その中学は学校崩壊していました。
毎日どこかでガラスが割れました、備品が壊され盗難されていました。
缶状のペンケースを投げつけられて、英語の先生が頭から流血しました。
多くの生徒がチャイムを守らず、私語を続けて出歩いてました。
一学年下の男子が、少年院行きになってもいたみたいです。理由は知らん。
えーと。一応二〇〇〇年代でした……(年バレるけどまあいいや)。
近隣の中学でもちょこちょこ生徒の問題行為や事件はあったみたいですが、何せこちらは学校全体が崩壊していましたから、スケールが違いました。
とりあえず教育委員会やら何やらの手で、つよつよで頼れる先生方が着任したり、校長先生が実質更迭されたりして(!)事態は鎮火。
でも油断はできません。眼鏡がクラッシュされたりブレイクされたりする可能性はゼロではなかったのです。
だから眼鏡はスクールバックにしまいっぱなしでした。やれやれ。
今でこそ気にしすぎたかなーと思うのですが、当時はいっぱいいっぱいだったんだなと思います。
と、いうお話でした。
お付き合いくださりありがとうございました。
眼鏡な黒歴史 七草かなえ @nanakusakanae
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