名無しのきもち

ひとり

海を見てると

なぜだか僕は

寂しくなる


心にぽんっと

穴があいて

空洞がぎゅっと

痛みだす


波のシャトルラン

曖昧な水平線

流れ星のような

遠くの漁船


僕にはなんの

関係もないけど

どうしてだろう

寂しくなる


まだ僕は

この気持ちの

名前を知らない


名前をつけたいけど

夜明けの霧のように

消えちゃいそうだから


今日もまた

ひとり

海を眺めて


心にぽんっと

穴があく


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