もしもエルフ王が暗殺されて無かったなら

今回はリンダリアにエルフ王が暗殺されて無かったらどうなったか考察してみます



リンダリアに襲われたエルフ王は魔法を使って彼女の攻撃を回避した。そして彼女の持っている武器を破壊する事に成功した


「まだよ…これはどう?」


リンダリアは魔法を繰り出そうとしたが肝心の魔法を発動出来ない


「其方の魔法は封じさせて貰った…どうする?儂を攻撃する手立ては無くなったぞ」


リンダリアは舌打ちをするとその場を後にした


「やれやれ…こうなった以上リンスロット殿に報告せねばなるまい」



リンガイアに戻ったリンダリアは部屋に戻ると鍵をかけた


「やり損ねた…おそらくエルフ王から父上の元へ知らせが届くはずよね…」

 

そう呟いた


翌日リンダリアはリンスロットに呼び出された


「何故呼ばれたか分かっておるな?」


「はい…どのような処罰でもお受けします」


リンダリアは逃げられないと悟ったようで観念している様子だった


「リンダリアよ…儂について参れ」


リンスロットはリンダリアを連れて城の地下へとやって来た


たどり着いた場所は城の結界を作る装置の前だった


「お前はここで結界を作る装置に魔力を注ぐのだ…1人でな」


「え?それで良いのですか?」


「毎日欠かさず1人でやるのだぞ?孤独との戦いじゃ…」


「どうゆう意味ですか?」


「ここと自室以外の出入りを禁ずると言う意味じゃ…良いな?」


それからは毎日朝から薄暗い地下に降りては魔力を注ぐ作業を行なった


リンダリアには交代で監視が付いて変な行動を起こさないようにされた


「監視が居るから孤独ではないのだけれど…」


そう呟くリンダリアだった


どうやらエルフ王を襲った事を罰せられてるだけのようだ


何故ならエルフ王が健在の為らしい


これによりリンダリアは行動が制限された為にリンデロイが襲われる事が無かったのだ


リンデロイは変わらぬ日常を過ごせたのだった


エルフ王が健在なのでロイフィーヌも変わらずリンガイアで過ごせるのだった



そして運命の日が訪れた



リンダリアがいつものように結界を作る装置に魔力を送っていると大臣がやって来た


「何のご用ですか?」


リンダリアがそう聞くと大臣は急に襲いかかって来た


「何をさせるのですか?」


「この装置を壊しに来たのだ!邪魔するのなら其方を殺すまでだ!」


邪気に満ちた大臣と応戦するリンダリア


「そんな事させない!この国を護るのが私の役目よ!」


ボロボロになりながらもなんとか大臣を退ける事に成功した


「リンダリア様!ご無事ですか?」


衛兵が駆けつけて大臣は捕まりそのまま投獄されたのだった


しかしリンダリアが負った傷は深く邪気を浴びた為に治療が施されたが十日後に亡くなるのだった


リンガイアを護ったリンダリアの葬儀が盛大に執り行われた


「リンダリアよ…お主は勇敢だった…今後は儂が引き続き結界装置に魔力を注ぐ事にしよう」


そうリンスロットは娘の墓前に誓うのだった



こうしてリンガイアは魔物の大群に陥落させられる事なく健在するのだった


この後はリンダリア生存ルートと同じ経緯を辿る事になる


一つだけ違うのはリンダリアが国を護った英雄として祀られる事になった事である



結果としてリンダリアは命を落とすのだが、汚名を残すか英雄となるのか変化する事になったのだった





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