アナザーストーリー

みゅうた

 選択肢により変わった運命

リンダリアが12歳になった頃


とある魔法国家の王子がリンガイアにやって来た


そしてリンダリアを見るや否や何やら父であるリンスロットに何やら頼んでいるようだった


その王子はリンダリアの目の前に来るとお辞儀をして挨拶をした


「初めましてリンダリア姫…僕の名前はロウガン・ラグナドールと申します。以後お見知り置きを」


ロウガン王子は丸メガネをかけていて賢そうに見えた


整った顔立ちのイケメンで魔法の勉強に熱心でリンスロットとも話が合うようだった


その後も度々リンガイアにやって来て魔導書を読んだり城の魔法使いと共に魔法の修行をするようになった


リンダリアの元へも来て色々な話を聞かせてくれた


そして数ヶ月後…父からロウガン王子をリンダリアの婚約者にする事にしたと言われた


リンダリアは戸惑った


何故ならリンダリアは母の弟である隣の国ディナラインの王子であるダイダロスに想いをさせていたからだった


でも決してロウガン王子を嫌ってる訳ではなくむしろ好感を持っていた


どうやらロウガン王子はリンダリアに一目惚れしたらしくリンスロットに頼んでいたらしい


婚約者にする交換条件をクリアして認められたのだそうだ


その後ロウガン王子の国に父に連れられてやって来たリンダリアは圧巻な城の大きさに驚愕した


その国は城下町も高い壁で囲まれて防御魔法が国全体にかけられていた


「これはリンガイアも見習うべきね…特殊な魔法のようだわ」


国王夫妻と食事会が執り行われ終始和やかな雰囲気で婚約の話がまとまった


城の中庭でロウガン王子と2人


「僕はね初めて君を見た時に電撃が走ったんだ…一目惚れだったよ。そして君の事を知るたびにどんどん好きになっていったんだ」


真っ直ぐにリンダリアを見つめてそう話すロウガン王子が真剣なのが伝わった


「君がディナライン王国のダイダロス王子を慕ってる事は知ってるよ…それでも構わない…僕の妻になって欲しいんだ」


丸メガネの先のその眼差しは強い決心に満ちていた


リンダリアはその熱意に負けてロウガン王子の妻になる事を承諾するのだった



そしてそのままこの国に残り過ごす事が決まった


リンスロットは娘が叔父であるダイダロスと間違いを起こさない為にそうする事を決断したようだった


ディナライン王国ではリンダリアがロウガン王子と結婚する事を知ったダイダロスが嘆き悲しんでいた


その結果リンダリアはロウガン王子と幸せに過ごす事によりエルフ王が暗殺される事も無くなりリンデロイがトラウマとなる事件も起こることが無くなったのだ



リンダリアとロウガン王子の間には女の子が産まれた


その頃にディナラインのダイダロス王子が近隣の小国の姫と結婚したのだった



子供にも恵まれたらしくお互いに幸せに過ごしていた


順風満帆だと思われていたが遠征中に王となっていたダイダロスが魔物に殺されてしまった


彼の死ぬ運命は変わらなかったのだ


その知らせはリンダリアの元にも届いた


「そんな…ダイダロス様が…」


嘆き悲しむリンダリアをロウガンが慰めた


リンガイアではニルヴァーナが弟が亡くなった事を嘆き悲しんでいた


ロイフィーヌが義母であるニルヴァーナを慰めてくれた


こうしてニルヴァーナは自害する事なく悲しみを抱えたまま過ごすのだった



そして運命のあの日が訪れる


リンガイア王国とエアウィング王国が魔物の群れに襲われた


城は落城する事になる


ただリンガイアは様子が違った


ロイフィーヌとリンデロイの魔力により王族は全員非難する事が出来たのだ



その結果リンデロイとローズマリィが出会う時期が17年後にバードニール族の勇者がリンガイアを訪れた頃になるのだった



リンダリアもリンスロットに処刑される事なくウィングナイト物語に登場しない国で幸せに暮らすのだった


丸メガネのロウガン王子がリンダリアが亡くなる運命から救った形になるのだった

















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