267 一匹オオカミ
おれは孤独を愛する
一匹オオカミを
気取っているが
本当は
ロック・バンドや
ポップスの
シンガーのように
大勢の人たちから
支持されて
人気者に
なりたかった
でも若い頃から
友達も少なく
仲間もいなかった
おれはいつしか
そんな自分が
イヤになり
孤独でいるのが
好きなんだと
自分の殻の中に
閉じこもるように
なっていった
おれには
いい友達が
少なかったし
いい仲間にも
恵まれなかった
それでも
人気者に
なりたいという
気持ちは
強くなる一方だった
おれはだから
一人で
ロックするように
なっていった
バンドも無く
仲間もいない
状態で
おれはいつしか
孤独を愛する
一匹オオカミを
気取るように
なっていった
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