266 これが現実だ
おれは未だに
孤独な戦いを
強いられている
おれはいつでも
一人ぼっちで
いい歳して
良き伴侶もいない
おれに才能が
あるなんて
ウソもいいところだ
おれには何の
才能もない
ただ人から
面と向かって
本当のことを
言われるのが
悔しくて
強がっていた
それだけの話だ
おれは未だに
誰からも
支持されず
一人ぼっちで
孤独な戦いを
強いられている
おれには何の
才能もない
ただその事実を
おれ自身が
認めたく無かった
それだけの話だ
おれには夢もなければ
何にもない
孤独で哀れな
初老の男だ
ただその現実を
おれ自身が
受け入れたく無かった
それだけの話だ
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