225 想像力

何はともあれ

おれは作家に

なれたんだ

まだ売れない

作家では

あるけれど

おれはこれから

自分のことを

売れっ子作家だと

想像力を

たくましく

働かせて

その気になって

書いていこう


詩だけで

食っていこうだなんて

考えている奴は

世間では

ほとんど

いないだろうが

おれはこれから

想像力を

たくましく

働かせて

売れっ子になった

つもりで

書いていこう


売れない作家だろうが

売れっ子作家だろうが

やってることは

みんな同じだ


パソコンや

スマホの画面と

向き合いながら

キーボードのタイプを

打っていく

ただそれだけのことだ


おれには何も

出来ないけれど

それぐらいの

ことなら出来る


おれはこれから

自分のことを

売れっ子作家だと

想像力を

たくましく

働かせて

そう思っていよう

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