200 死ぬほど作家になりたかった

若い頃

おれは死ぬほど

作家になりたくて

仕方がなかったが

親父もお袋は

そのことに

かつては

猛反対していた


昔はお袋と

そのことで

言い合いになり

「おれは作家なんだ!」と

気が狂ったように

お袋に向かって

喚いたこともあった


昔はそんなだったが

ネット上では

おれはやっと

作家という

肩書きは

頂いた


おかげで

長年の夢が

一応は叶ったが

今はまだ

売れない作家だ


だら今度は

商業的にも

成功して

売れっ子作家に

なってみせる


でも本当に

昔は死ぬほど

作家になりたかった


今までは

作家という

肩書きすら

与えられなかったが

今は違う


おれはやっと

作家になれたんだ


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