195 反抗者

おれは若い頃

自分よりも

目上の連中に

逆らって

反抗した


目上の連中の

みんなに対して

反抗した訳ではなく

中には

おれのことを

よく理解して

大事にしてくれた

目上の人もいる

そんな人たちに

反抗する

理由は無かった


目上の連中でも

中には

自分の立場を

利用して

変に威張り腐ったり

理不尽なことを

要求したり

弱いものイジメを

する奴もいた


だからおれは

そんな連中に

対して

真っ向から

反抗してやったし

逆に痛い思いも

させてやった


若い頃から

そんな感じだったが

おれは今では

歳をとってしまった

かつておれより

目上だった

連中も

生きていれば

今ごろ

いい歳のハズだ


そいつらが

今でも

生きているのか

それとも

死んでいなくなって

しまったのか

それすら

定かではない


おれの援護射撃を

してくれた

味方だった

人たちも

今ごろどうして

いるんだろうね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る