創造神になろう!
@pengin_
新たな神と人類の誕生
プロローグ
何も無い世界。空間も時間も光すらない。
そこに真っ白なたまを置く。そしてそのたまをツンっと突く。
⋯何やらたまの色が変わってゆく。赤、青、黄、紫、⋯、灰、そしてたまの色が黒になった途端、形が変わり始める。トゲトゲの状態になり、立方体になり、ひょうたんのようになり、様々な形へと変化し続ける。
そこにさらに精一杯の力を込め続ける。力をかければかけるほど、そのたまはどんどんどんどん小さくなっていく。
もうほとんど見えない無いようなってしばらく経つと、いきなり熱が生まれる。それはとてもとても大きな熱だった。
込めていた力をパッと離すと同時に、たまがものすごい速さで大きくなっていく。ずっとずっと大きくなっていく。
膨張していくたまだったものはいつまで経っても膨れ上がる。この膨張は途方もない時間の間続くだろう。上手くいったようだ。
そして…このたまだったものは、遂に宇宙として認められた。許可が出され、この宇宙の中に次々と部品を入れていく。
…そろそろだろう。色々起こっているようだ。すこし覗いてみる。
大きな岩が沢山飛び交っている。それを避けながら宇宙のなかを探し回っていると光と熱を放つ比較的大きな球がある。
その球のもつ光と熱はかなりの距離まで力強く届いており、小さな光がチラホラとしかないこの辺りでは一際存在感を強く放っている。
その球の周りにはそれより小さい岩の球がいくつかふわふわと回っているようだ。
位置を考えると、これらの球では私のやりたいことは出来ないだろう。
しかし、ちょうどいい所にいい大きさの球を用意してやれば、うまいことできそうだ。
用意した岩の塊を…ここら辺に配置しよう。
その岩の塊をピンッと弾くとコマのように回り始める。コマのように回り続けることで岩の塊はだんだんと岩の球へと近づいている。
もう一度強めに弾くと光を放つ星の周りを公転し始める。
初めはとてつもない速さで回っていたが、上手く軌道に乗せれたようで安定した周期で光を放つ球の周りを回れているようだ。
その次に、⋯ふっと息を吹きかけ、、、大気の層をつくる。何となく球を纏ってまだ不安定な所にすかさず大量の水を、これでもかという程投入していく。
投入された水は入れたそばから水蒸気となって行くがまだまだ入れ続ける。
初めは温度も種類も混ざりあってごちゃごちゃに
なっていた空気はとどいた熱、投入された水によってゆっくりと何層かに別れる。
そしてあげた水が雨となって荒れ狂うように降っている。この豪雨は何年も続いていた。
…ようやく雨が降り止んで大気が安定した後、それによって天候もある程度よくなっていく。
これで一旦ほとんどの仕事が終わった。
そして最後に大事な仕事。
この球体には”地水球”という名前をつけよう。
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