第27話 幼女化した主人公が
「ご主人様...小さくなりましたね。」
「可愛いです!」
拝啓。お父さんと、お義父s…お義母さん。
ナノル様が幼女になったよ。
攫いたい。
「…」
ナノル様は笑顔で何もせず魂が無いかのようにずっと前を見続けている。
「あ、あの髪アレンジしても…良いですか?」
反応が無い。
無機質な瞳が私を見つめるだけだった。
な、何か話した方が良いですかね⁉
「もしかしてご主人様は私達と過ごしていた記憶が無いので警戒しているのでは…?」
「あ。それなら笑ってくれないのも仕方ないですよね…」
私はナノル様が可愛すぎて記憶喪失ということがあるかもしれないのを考えていなかった。流石、私のゴーレム!
「えっと、私はカリーノです。そしてツインテールの少女が…私のゴーレムです。」
「…」
反応が無い!全く警戒をやめてもらえない!
「私達は貴女の信者です。だから敵ではなくて…」
「…」
ゴーレムが私のフォローをしようとしているが表情はかわらず、話も聞いてもらえないままだ。
きまずいなと思いながら私達は警戒を解こうとするが余計怪しくなっていく。
「…」
食べ物を与えようとしても全く食べようとしない。それどころか瞬きすらしない。
「これ、嫌でしたか…?」
「…」
まるで人形のようだった。期待すらされていない目で見られた私達は泣きたくなった。
「お風呂でも入りますか?」
結局私達は何の成果も無く一日が終わりかけていたので、せめて体を綺麗にしてあげようと思った。
その時は意思があるのか分からないので、手伝おうとしたのだが、笑顔で振り払われてしまった。
「い、意思はあったので良かったじゃないですか。」
「そ、そうですね…。」
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