第10話 羊が全てハゲている

「めええええ」

あれ?何だこの生物。やぎか?

「あ。羊ですー!肉にも使えるし、ミルクも出てくるし良いですよねー」

いやいやいやいや⁉モフモフなのが、羊でしょ⁉

「すみません!家の牧場の羊が…!」

「大丈夫。大丈夫。いつも家の肉屋に肉をありがとうございます。」

なんで誰もツッコミしないんだよ。

「あの、俺牧場に着いていっても良いでしょうか。」

驚いたような顔をする、カリーノさんち、違うんだ。別にモフモフしてないと見た目的に…もしかして猫も犬も…?それは嫌だな。

「え。神様と加護持ちですか…?了解しました。。」

困惑されているしなんで知られてるんだろう。

見た人から噂が広がったのか…あれは怖いよな。見た人ごめん。

そう考えながらも俺達は牧場に行った。

全部毛が無い!!もうヤギだろこいつら!

「10匹ほど連れて来てくれませんか?」

困惑しながらも連れて来てくれたので、『神の加護』をかける

モフモフの毛が出て来て驚く牧場主。

「い、良いんですか⁉な、何かお礼をさせてください!」

よし。来た~‼

「この毛を使ったら暖かい服が作れると思うんです。これを使って服を作れませんか?」

「え⁉ふ、服ですか…。出来るとは思いますが…。」

そう、俺の性癖は大きめの服を着た、萌え袖ゆったり系女子!今なら自分が着れる!

どういう服かを伝えると牧場主さんがこう言った。

「良いですね!そのような服!広めてみたいです!ナノル様のブランドってどうでしょう!」

「確かに可愛いです!良いですね!」

「面白そうですね…。俺のブランド…。」

ふふふ。皆も萌え袖沼においで…。

その数日後頼んでいた服が来た。か、可愛い!橋を通っている時自分がどういう姿か分かった。!性癖に刺さる‼しかも頼んだ服似合ってる!

それに、カリーノさんから貰った髪飾りも。

「オシャレもたまにはいいかも…?」

「!ほ、本当ですか!」

「まあ、旅は続けるから程々にですけどね」

これ、暫くお店に連れていかれたら困る!

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「女神ナノル様が加護を与えた羊の毛の服だよ!」

「あら、とても可愛いわね!」

「きゃー♡この羊とても可愛いわ!肉にせずに量産しましょう!」

「この服ナイフも通らないわよ⁉」

「火でも燃えないわ!」

国全体の女性の戦闘能力と可愛さと防御能力が上がった。

そして人気になって、ナノルに次の日からお礼としてお金が送られてくるようになった。(たまに服も届く。)

「ヤバい。この国天国だ…。」

ナノルは誰にも聞こえない声で喜んだ。

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