第8話 百合のとこー

「見てください。ナノル様この髪飾り可愛いですよ!」

綺麗なアクセサリーだなーとしか思えなくて、どういう反応をすれば良いのか困る。

「この白いお花の髪飾りとか似合いそうですよね!」

カリーノさんの目の色に似てるような…?カリーノさんはニコニコしながら髪飾りを買って俺に付けてくれた。

「とても似合ってます!私、小さい頃、お友達に髪飾りプレゼントするの夢だったんです!」

「お、お友達…?」

俺は嬉しくなって、聞き返してしまった。

俺友達初めて出来た…。

「い、嫌でしたか…?」

「違います…。お友達が出来るの初めてなので、嬉しくて…。俺…この髪飾り大切にしますね…!」

カリーノさんの手を取り、俺は微笑んだ。

カリーノさんは驚いた顔をしてから照れるような顔をした。

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「カツラを持っていても貴族だけだし、カツラが飛んでもいない。

あの人、神の加護をもっているわ…しかも、髪飾り…」

「一緒にいたいって意味よね…。」

そのような声が聞こえてきた俺はカリーノさんの方を見た。

「…その、そんなに見ないでください。恥ずかしくて隠してたのに…」

カリーノさんのような美少女が照れたらどれくらい破壊力があると思う…?

周りの人もだけど、俺も惚れそうになる!

別に惚れなかったけど。

「嬉しいので照れなくても大丈夫ですよ。」

「どうして清々しい程の笑顔なんですか⁉」

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