第8章 海外ダンジョンへ挑戦!
第116話 新天地、フランスへ
俺は今、いろいろとあってフランスにいる。
今はフランスにある
何で俺がフランスにあるダンジョンに挑戦しているのか、それは2学期開始と同時にいろいろとアドバイスをいただいたからだ。
今日から2学期が始まる。
始業式が終わって教室に戻るが、1学期とは違い、郁斗と莉菜の姿がない。
無事に休学申請も受理されて、今は休学中。
どこで何をしているのかも知らない。メッセージを送って聞けばいいだけの話だが、何でか送る気になれない。
それから輝夜さんとも昨日、メッセージのやり取りをして、もっと強くなって実力を付けたら『遊楽園』について教えてもらえることになった。
当面はもっと強くなる為にLv上げをしつつDランクダンジョンの攻略とDトーナメントへの挑戦かな。
薫先輩と琴音先輩からはDトーナメントに出場するのはまだ早いと言われてるからDランクダンジョンでのLv上げがメインになると思う。
でも、
「鬼灯くん、少しお時間いいですか?」
「市川先生?はい、大丈夫です」
「鬼灯くん次第ですが、休学しませんか?」
「え?休学!?何でですか?」
「
あ、そういうことか。ずっと郁斗たちが休学届けを出した理由を考えてたけど、こういうことか!
市川先生に言われるまで全然、気づかなかったよ。
これはこれでありだよな。
市川先生の言う通り、普段では遠くて行きにくいダンジョンに挑戦できる。
「わかりました。俺も休学することにします」
「はい。では、この休学届けの紙に必要事項を記入して私の所まで持って来てね」
「ありがとうございます!」
さて、休学届けの紙は書き終えて市川先生に提出して早速明日からってなったけど、まだどこのダンジョンに挑戦するかとか何も決まってないんだよな。
よし、常夏の
でも、まだ教室にいるかな?いなかったらメッセージ送るか。
「…という訳で薫先輩はどこかオススメのDランクダンジョンとかありますか?」
俺は今、2年生の教室に絶賛お邪魔している。
もう始業式が終わってほとんどの人は家に帰ってるのに薫先輩はまだ教室にいた。
もし、薫先輩がいなかったら次は琴音先輩かなと思っていたら、残ってくれてて助かった。
「なら、海外のダンジョンに挑戦してみたらどうだ?まだ体験したことないと思うけど、ARゴーグルを付けてたらわからない国の言葉も自動的に翻訳してくれるから文化の違いとか以外では不便はそこまで無いしな。2学期中ずっと休学だろ?なら一度思い切って挑戦してみたらどうだ?日本では絶対に入手できない合成素材とかも沢山あるしな。良い勉強になるぞ」
「なるほど、海外のダンジョンか。それは考えてなかった」
「まあ、俺個人の意見だし、即決できないなら琴音先輩にも聞いてみたらどうだ?その感じだとまだ琴音先輩には聞いてないだろ?琴音先輩ならまだ教室にいると思うぞ」
「ありがとうございます!琴音先輩にも聞いてみます!」
薫先輩と話を終えて真っ直ぐに3年生の教室へ向かう。
3年生の教室に辿り着くと薫先輩の言う通り、琴音先輩はまだ教室に残っていた。
何やらスマホを操作している。今、邪魔しない方がいいかな?と思ってたら琴音先輩が俺に気づく。
「…という訳で琴音先輩はどこかオススメのDランクダンジョンとかありますか?」
「うーん、オススメか。薫くんは何て言ってた?」
「えっと、海外のダンジョンに挑戦したらどうかとアドバイスをいただきました」
「なるほどね。それは私も賛成かな。行ける時に海外は行った方が良いと思うよ。鬼灯くんのモンスターって確かブルーとリーフィア?だっけ人類種の騎士ちゃん、それとワーウルフみたいな子の3体で合ってる?」
「はい。そうですけど、それがどうかしました?」
「ふむふむ、となると私のオススメのダンジョンは三つ!ブルーの強化ならイギリスにあるランク変動型ダンジョン『魔法大図書館』。リーフィアちゃんの強化ならフランスにあるランク変動型ダンジョン『王家の墓』。ワーウルフみたいな子の強化ならオーストラリアにあるランク変動型ダンジョン『野獣の森』。この辺りかな。鬼灯くんがどのモンスターを強化したいのか、それによって行き先や挑戦するダンジョンを決めるといいよ!」
「いろいろありがとうございます!ここまで細かくアドバイスいただけるとは思ってなかったので、めっちゃありがたいです!!」
最終的に俺は悩んだ末にフランスにあるランク変動型ダンジョン『王家の墓』に挑戦することにした。
ここで出現するモンスターは騎士系でリーフィアだけじゃなく、リヴィングウェポンの強化に繋がるかもしれないと思ったからだ。
ほんとはブルーや
この状態では琴音先輩のアドバイスの通りにオーストラリアにあるランク変動型ダンジョン『野獣の森』に挑戦してもあまりメリットは無いように思えた。
それに
そんな訳で2学期の始業式の日だけ出席して次の日からは休学とさせてもらった。
市川先生が言うには1年生の2学期中は単位とかの心配はしなくてOKとのこと。
ただ、それ以降、つまり3学期となると最低でもCランクに昇格していないと単位面のサポートが受けられないとのこと。
だから最長で年明けまで自由に特訓ができるという訳だ。
こうして俺はフランスに行くことになる。
フランスに来た俺はまず
ここから『王家の墓』は徒歩数分のところにある。
特別人気のあるダンジョンという情報は無いけど、他のプレイヤーと遭遇することもあるだろうな。
基本的にはスルーでいいと思う。向こうから話しかけてきたら何とかしよう。
『王家の墓』は全部で四つのエリアが存在する。
今日は第1エリアの『火の墓守』に挑戦する。
このエリアに出現するモンスターの攻撃は全て火属性が付与されている。
比較的攻撃力が高いモンスターが多いとネットには情報が載っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます