第79話 ギルドマスター決定戦に向けて
「Dランクから解禁される2対2のバトル!その総当りで勝率の一番高い人がギルマス。その次に高い人がサブマス。ギルド名はみんなで考える!」
「ギルド名はみんなで考えるんだね」
「はは、いいんじゃね?」
「はい!私もいいと思います!」
「じゃあ、バトルは2週間後とかでどう?場所は
「
「
あ、そうなんだ。
スタジアムって上位プレイヤーの出場するトーナメントとかで使われるけど、それ以外だとあまり使われないからな。
わざわざスタジアム借りてまでバトルしたいって人の方が珍しいのかな?
いや、低ランクのプレイヤーは借りずらいとかかな。
「問題ないならこれで決まりね!2週間後の放課後、
勝った人がギルマスか。
正直やりたくないけど、バトルに負けるのも嫌だな。
家に帰ってからブルーたちにこの話をしたらすごくヤル気だし。
特にブルーが。エルナにリベンジする機会だからかな。
蓮の知らない所で行われたブルーとリーフィアの会話
プルプルプル、プルプル
「エルナにリベンジしたいんですね。負けたのが悔しいとかですか?」
プル、プルプルプルプル、プルン
「ふふ、思ったよりも理由が可愛いですね。エルナに勝って主に可愛がってもらいたいとは」
プルプル
「まったく、ブルーは甘えん坊さんですね」
プル!?プルプル
「わかりました。そういうことにしておきますね」
もちろんこの時もライトウルフは知らぬ存ぜぬを貫いている。
2対2のバトル、同じモンスター2体とかそういう制限は無かったし、相手によってリーフィアとライトウルフどっちを選出するか変わりそうだな。
これから2週間、とにかく『ゴブリンパニック』でLv上げだな。
リーフィアとライトウルフはLv40になったタイミングで一度進化も検討しないといけない。
ブルーはLv40での進化は見送りかな。
あんまり短期間に進化させ過ぎもよくない。
ブルーも乗り気じゃないしね。
あと今度の土日を利用してもう一回『追憶の回廊』に行こう。
前回はブルーで挑戦したけど、今度はリーフィアとライトウルフでの挑戦を考えている。
潜在解放をしているのとしていないのとでは差が大きい。
それからは時間が許す限り、『ゴブリンパニック』でLv上げを行った。
本当ならDランクダンジョンに挑戦した方がいいのだろうけど、最低でも平均ステータスが30に満たないモンスターだと
まずはLvを上げて必要なら進化をさせてモンスターを強くするべきだと。
そして予定通りに7月6、7の土日に『追憶の回廊』に挑戦した。
ただ、この2日間ではリーフィアの潜在解放しかできなかった。
最終フェーズで出現したレッドゴブリン相手にかなりの苦戦を強いられて何度も挑戦したからだ。
未だに1対1だと勝つのも厳しい。
それもあってライトウルフはまた来週の土日に挑戦することにした。
8日以降は今までと同じで『ゴブリンパニック』でのLv上げを再開した。
途中、『追憶の回廊』に挑戦してライトウルフの潜在解放もあったけど、遂にブルーたちのLvが40に到達した。
Lv40に到達したことでリーフィアとライトウルフを進化させることにした。
ブルーも進化させますか?ってウインドウ表示は出たけど、今回は見送るって決めているから「いいえ」を選択した。
『リーフィアが特殊条件を満たしました。進化させますか? はい いいえ?』
既にリーフィアの了承は得てる。
もちろん進化させるから「はい」一択だ。
リーフィアが光り輝き始めた。
エルナたちが進化の光と呼んでいたけど、やっぱり合成の時の光とどう違うのかよくわからない。
進化したリーフィアのステータスを確認しよう。
リーフィア(
HP:180→500(+280)
物理攻撃力:12→26(+18)
物理防御力:10→26(+14)
魔法攻撃力:0(+5)
魔法防御力:8→24(+14)
素早さ:9→21(+11)
SP:58→0
スキル:閃撃Lv8→9、風薙ぎLv5→7、カリスマLv3→王の威光Lv4、騎士王の風刃閃Lv1(ダークスラッシュLv5→6、闇属性付与、闇属性強化Lv5→7、騎士強化、状態異常耐性Lv1、デバフ耐性Lv1)
武器:リヴィングウェポン(HP+220、物理攻撃力+18、物理防御力+11、魔法攻撃力+5、魔法防御力+11、素早さ+11、ダークスラッシュLv5→6、闇属性付与、闇属性強化Lv5→7、騎士強化)
防具:光狼の盾(物理防御力+3、魔法防御力+3、状態異常耐性Lv1、デバフ耐性Lv1)
おお、進化してかなり強くなった!
騎士王の風刃閃がどんなスキルか使ってみないとわからないけど、かなり強力なスキルだ。
騎士王の風刃閃、物理無属性攻撃スキル 威力40
Lvをこれからしっかりと上げていけば十分にDランクダンジョンでも戦えそう。
あとリーフィアを進化させたらリヴイングウェポンも同時に進化した。
見た目も騎士が持つ剣って感じになってる。
「リヴイングウェポンも一緒に進化したけど、リーフィアは何か知ってる?」
「リヴイングウェポンの装備モンスターが進化すれば一緒に進化しますよ」
「え、あ、そうなの!?知らなかった」
えっと、リヴイングウェポンのステータスはどんな感じかな?
リヴィングウェポン(武器種)Lv1
HP:40→220
物理攻撃力:5→18
物理防御力:2→11
魔法攻撃力:5
魔法防御力:2→11
素早さ:3→11
SP:39→0
スキル:ダークスラッシュLv5→6、闇属性付与、闇属性強化Lv5→7、騎士強化
リヴィングウェポンの種族が武具種から武器種に変わった。
それに騎士強化と新たなスキルを取得。
騎士強化は装備モンスターの種族名に騎士とつく場合、装備モンスターを強化するらしい。
これだとまるでリーフィア専用武器みたいだ。
それじゃあ、最後はライトウルフの進化だ。
普通に進化させるとセイントウルフになるらしい(シグマさん情報)。
ただ、セイントウルフは回復魔法は強力だけど、攻撃面はあまり期待できないらしい。
それに一番の問題は魔法攻撃力が低いから強力な回復魔法を活かしきれないと聞いた。
セイントウルフもLv60まで育てて根気よく育てればホーリーウルフになって上のランクでも戦えるとも教えてくれた。
根気よく育てる自信があるならライトウルフをLv40で進化させてもいいらしい。
大抵の人は途中で育てるのを放棄して手放すとか。
シグマさんに俺にはその末路を辿って欲しくないって言われたし、違う道を突き進むつもりだ。
そこで大事なのは『ゴブリンパニック』攻略時に出現した虹色宝箱から手に入れた炎小鬼の鉤爪。
これをライトウルフに合成する。
今日までに何回もライトウルフにどうしたいかの確認をして、合成して欲しいと強い主張があったから何の躊躇いもない。
『ライトウルフと炎小鬼の鉤爪を合成しますか? はい いいえ』
ライトウルフがこっちをジッと見つめてくる。
早く合成してくれと急かされているみたいだ。
「はい」を選択して合成が終わると純白な毛並みは所々赤くなっている。
何かかっこ良くなったな。
『ライトウルフが特殊条件を満たしました。進化させますか? はい いいえ』
もちろん「はい」だ。
ライトウルフを覆う進化の光が収まると二本の足で立っている狼がそこにはいた。
ステータスをとりあえず確認しよう。
HP:130→420
物理攻撃力:10→26
物理防御力:7→22
魔法攻撃力:8→23
魔法防御力:6→20
素早さ:13→30
SP:77→0
スキル:ライトクローLv7→8、ライトファングLv5→6、シャインダイブLv5→7、プチヒール、プチシャインLv5→6、フレイムクローLv1、プチファイアLv1、オーガフレイムLv1
新しくスキルもかなり取得している。
そういう意味だとリーフィアは新しく取得したスキルが少なく感じるな。
オーガフレイム、魔法火属性攻撃スキル 威力40
リーフィアと
これで戦いの幅が広がる。
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