第4章 ブルー新たな力を求めて
第43話 新たなる挑戦
俺は今日、4月29日月曜日から5月10日金曜日まで学校を休むことを伝えるために市川先生に電話することにした。
「もしもし、鬼灯です。市川先生って今、お時間大丈夫ですか?」
「鬼灯くん、おはようございます。大丈夫ですよ」
「あ、おはようございます。えっと、今日からタッグEトーナメント前日の5月10日金曜日まで学校を休もうと思います。一応、その連絡をと思って電話しました」
「なるほど、わかりました。我が学園の代表として出場する以上、精一杯頑張ってくださいね!鬼灯くんはこれからどうするのか決めているのですか?」
「いえ、それがまだ何も…」
「二階堂くんや姫島さんは既に決まっている様子でしたので、鬼灯くんも決まっているのかと思いましたが、まだでしたか…」
まさか市川先生から話を振ってくれるとは思わなかった。
どう話を切り出したらいいのかわからなかったから正直、めっちゃありがたい。
「それならここからだとかなり遠いですが、『追憶の回廊』に挑戦するのはどうでしょう?日帰りで帰ってくるのは無理だと思いますので、宿泊に関しては
「『追憶の回廊』ですか?あのダンジョンって…」
「『追憶の回廊』には挑戦するメリットがないと言いたいのでは?」
「はい。『追憶の回廊』は特殊なダンジョンで攻略してもプレイヤーランクの昇格条件であるダンジョン攻略数にはカウントされない。だから挑戦する意味はないという噂を聞いたことがあります」
「世間一般ではそう言われていますね。ですが、我が
あんなにも凄い先輩たちが挑戦したダンジョン。
それだけの価値があるダンジョンなのか?
「もっと強くなりたいと思っているなら挑戦してみるといいですよ。
「…わかりました。他に当ても無いので、『追憶の回廊』に挑戦することにします。ありがとうございます」
「いえいえ、頑張ってくださいね」
市川先生と話せて良かったかもしれない。
とりあえず、『追憶の回廊』に挑戦する。
ここからかなり遠いイメージあるけど、具体的な場所は知らないんだよな。
えっと、スマホで調べてみると、ここから電車と新幹線を乗り継いで片道4時間!?
往復で8時間とか市川先生の言う通り、日帰りは無理だな。
確か
『追憶の回廊』の近くにある
『追憶の回廊』から片道1分もしないところに
何だろう、ここまで揃ってると『追憶の回廊』には一般には知られていない秘密でもあるんじゃって疑いたくなるな。
もしそうなら市川先生もその秘密を知っていることになるよな。
確か「必ずこの挑戦が意味あるものとなる」的なこと言ってたし、頑張らないと。
まあ、とりあえずは
ネット予約ができるみたいだからネットで予約しよう。
あ、
なるほど、学生証の番号を入力することで識別してるのか。
番号を入力したら、今度は俺の個人情報を入力する画面に切り替わった。
宿泊開始日、宿泊終了日、名前、生年月日、住所、電話番号、
次は部屋のグレードを選択するのか。
どれでもいいけど、折角だし一番グレードの高い部屋にするか!
それからお昼ご飯用の弁当が必要かどうか選択するのか。
どうやらこれも無料みたいだし、必要の方にチェックする。
あ、何か説明文が表示された。
えっと何々、ホテル内の施設、設備は全て無料で利用できます。
温泉に入る際、貸し切りをご要望の場合は24時間以上前に学生証を持参の上、ホテルのフロントにで申告する必要がある。
時間は最大で1日に3時間まで貸し切れるみたい。
最後に支払の画面に切り替わった。
本来ならここで支払金額の確認があるっぽいけど、
確認ボタンを押して、
これで今日からタッグEトーナメント前日まで
そういえば、ふと気になったけど、普通にお金を支払って宿泊する場合いくらくらいするんだろう?
えっと何々、1人当たり一泊最低でも50,000~。
………。
俺は何も見てない。
うん、何も見てない。
さてと、気を取り直して荷造りしてから『追憶の回廊』に向かうとしますか。
片道4時間かかるし、気長に行かないとな。
それから電車と新幹線などを乗り継いで4時間ほど。
ようやく俺は『追憶の回廊』に辿り着いた。
とりあえず、荷物を
チェックインも済ませておきたいし。
「ようこそ、
「あ、はい。
事前に読んだ注意事項として
あれ読んでなかったら忘れてたかも。
いや、念のために持ってきたかな。
まあ、どっちでもいっか!
「確認いたしました。こちら学生証の方、お返しします。それからこちらが部屋のカードキーになります」
「ありがとうございます」
カードキーも受け取ったことだし、早速部屋に向かいますか。
部屋は最上階の301A。
エレベーターで最上階まで行き、部屋の鍵をカードキーで開ける。
部屋の中は滅茶苦茶広いとかはなかった。
ちょっと安心。
広すぎると何か居心地悪いんだよな。
でも、ベットは滅茶苦茶ふかふか。
一番グレードの高い部屋だけのことはある。
(金額からは目を逸らしつつ)
ここでだらけてもしょうがない。
荷物も置いたし、『追憶の回廊』に挑戦しに行きますか!
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