【起業編Part2】自省と自戒と応急処置【第七話】

828:異世界社長

ってことで今ティナが全力迷走中だ


829:名無しなんだ信じてくれ

迷走だってわかってんなら止めてやれ


830:名無しなんだ信じてくれ

あれほっといたら今よりこじれそうじゃないか?


831:名無しなんだ信じてくれ

獣人族パワーでエルフと人間を引きずり回して大丈夫なのか? 大丈夫そうだな……


832:名無しなんだ信じてくれ

耐久値は物理全体が低いエルフでさえ女性って時点でこっちの現役プロレスラーより上だから……


833:名無しなんだ信じてくれ

とはいえ和解のための迷走なのはミナちゃんとリドちゃんも理解してるだろ

むしろ原因がティナちゃん側にあるとはいえ当たり散らしもせず自分の中で勝手に拗らせたのは二人の方だし


834:名無しなんだ信じてくれ

いっそ当たり散らされた方が楽になる時はあるっちゃあるんだよな実際


835:名無しなんだ信じてくれ

でもだからといってミナちゃんとリドちゃんが悪いわけではないしな。怒る理由がないわけじゃないから


836:名無しなんだ信じてくれ

ないわけじゃないどころか一歩間違えば大怪我で済まなかった分ガチギレして然るべきなんだよな


837:名無しなんだ信じてくれ

というかイッチがもっとちゃんと怒ってればミナちゃんとリドちゃんはここまで拗れてなかった可能性ない?

正直この子ら既に本気で怒られた人をそれ以上責め立てるタイプじゃないでしょ。イッチ本当にティナちゃんのことちゃんと怒った?

あくまで社会人同士としての謝罪として受け取って目上として謝罪を受け入れただけとかなら二人がモヤつくのもしゃーなしやで?

 

838:異世界社長

あっ


839:名無しなんだ信じてくれ

おい


840:名無しなんだ信じてくれ

おっと?


841:名無しなんだ信じてくれ

こいつホンマ……


842:名無しなんだ信じてくれ

それはいけない


843:名無しなんだ信じてくれ

無能――――――ッ!!!!


844:名無しなんだ信じてくれ

いいかイッチ、お前にとってミナちゃんとリドちゃんが大事な社員であるように、たぶん二人にとってもお前はいい上司であり親しい相手でもあるんだ

そして公私に亘って好ましく思ってる相手が誰とも知らないヤツに怪我させられて、特にこれといった裁きもなく手打ちとなれば胸に詰まったモンの吐きどころもない

で、その詰まり積もったモンこそが今「拗れて」るんだ、わかるか?

  

845:名無しなんだ信じてくれ

>>844

お前さては752だろ。語彙力が洩れてんぞ


846:名無しなんだ信じてくれ

理路整然としたダメ出しほど心にクるんだよな……


847:名無しなんだ信じてくれ

大声で怒鳴られるよりつらい


848:844(752)

>>845

まぁそうだが俺のことは今べつにいいだろ

 

849:異世界社長

oh.... すまない、本当にありがとう。844の指摘通り、確かに俺個人としての感情を彼女に対して発露してなかったな

とはいえ、個人的には本当にまったく怒りの感情がわかないというか、射たれた時も「痛い」が先行してそれどころじゃなかったしな……

入院に関しても親の病院とはいえ保険証のない俺が無料で診てもらえたのは彼女のおかげだから感謝とかが先に来ちゃったのがアレだった


850:名無しなんだ信じてくれ

まぁ確かに事故には違いないからなぁ


851:名無しなんだ信じてくれ

当然だがティナちゃんに悪意がなかったのが責めづらいとこだよな


852:名無しなんだ信じてくれ

そもそも本当に悪いのは盗賊だからな


853:名無しなんだ信じてくれ

あとティナちゃん自分の弓の腕にそれなりの自負があったみたいだし、実際それに相応しい実力があったからこその事故だからな


854:名無しなんだ信じてくれ

確かに。盗賊ってことは間違いなく逃げ足は速かっただろうし、走ってるなら腕は振りまくってるだろうし、さらにその手に持ったものだけを射ち抜いて、挙句その盗賊の服だけを壁に縫い付けて無力化したってことでしょ? そんで完全に意識外だった状態から迫ってた毒ナイフを射ち落とすことには成功してる

まぁ咄嗟すぎたとはいえ射線確認を怠った状態で避けたりするんじゃなく射ってしまったのは100%よくないことなんけど、そんだけの実力を自負してたんならやっちゃうよな……


855:生徒会書記

まぁ自負があろうと事故が起きちゃった以上はある程度は責められて然るべきなんだよね

プロレーサーが自分のテクに自負があったから何があっても対処できるだろうと思い込んで人身事故起こしたみたいなもんだし

イッチの場合、会社とか抜きにしても社員たちと親しいから『友達がバイクに突っ込まれて怪我したけど相手のこと怒ってなくて「事故相手だけど仲良くしてね」って言ってる』状態


856:名無しなんだ信じてくれ

一気にわかりやすくなった


857:名無しなんだ信じてくれ

そりゃ責められるわ


858:名無しなんだ信じてくれ

お前ほんと話をまとめるの上手いな


859:名無しなんだ信じてくれ

さす書記


860:名無しなんだ信じてくれ

むしろ出会い頭にグーパンしないだけめちゃくちゃ理性的まである


861:名無しなんだ信じてくれ

友達は全然怒ってないし本気で仲良くしたがってる分「当事者じゃない自分たちが相手を責めるわけにはいかない」って思ってるんだろうなぁ


862:名無しなんだ信じてくれ

頭でわかってても感情はそんな簡単に納得できないよな


863:名無しなんだ信じてくれ

しかも相手も相手で本気で反省してるし悪いヤツじゃないのがわかっちゃうのがなおさら自分の感情の行き場をなくす


864:名無しなんだ信じてくれ

然るべき裁きっていうのは互いのためだけじゃなく互いに関係する人間関係全体のためにも必要な処置なんだな……


865:名無しなんだ信じてくれ

なお、今回のことで言えば両者合意のもと示談となってるのも社員ズが拗れた一因


866:異世界社長

ティナだけに任せすぎたな……

もちろん後でサポートしようとは思ってたが、これは俺も一緒に行った方がいいか?


867:名無しなんだ信じてくれ

いやー、同時に行くのは悪手じゃね?

ミナちゃんもリドちゃんも自分が拗れてる自覚ありそうなんでしょ?

なら二人同時だと自分たちのためだと思ってなおさら悪化しそう


868:名無しなんだ信じてくれ

ティナちゃんがまずは一人でちゃんと謝罪しに行くことは間違ってないんだ

ただお前は前提としてティナちゃんを責めなさ過ぎたことをティナちゃんもいるところで二人に謝れ


869:名無しなんだ信じてくれ

二人に謝った上でティナちゃんには無償労働とは別にそれなりの罰もちゃんと与えた方がいい


870:名無しなんだ信じてくれ

業務や私生活に影響のない範囲でだぞ


871:名無しなんだ信じてくれ

わかってるとは思うがいくら罰でも暴力なんて以ての外だからな?


872:異世界社長

わかってらい!

でもやっぱりみんなに相談してよかった

時には責めることが許しになるというのは俺にはない考えだった

最初から何もかもを許すことだけが優しさじゃないんだな。胸に刻んでおく

あ、これ感謝報酬

【パトリシアを膝枕しながらほっぺを引っ張り癒されているヴィルヘルミナの画像】


873:名無しなんだ信じてくれ

ほわほわ顔のミナちゃん可愛い。でも聖母と呼ぶには小悪魔すぎるし小悪魔と呼ぶには無邪気すぎる……


874:名無しなんだ信じてくれ

この二人ほんと仲いいな。体格的にはパティちゃんの方が大きいのにちゃんとミナちゃんが姉側の姉妹っぽいんだよな


875:名無しなんだ信じてくれ

まぁ二次元ではデカい妹とちっこい姉なんてよくある設定だから……


876:名無しなんだ信じてくれ

でもミナちゃんちっこい姉と言うにはデカくない……?


877:名無しなんだ信じてくれ

(相対的に)ちっこい姉


878:名無しなんだ信じてくれ

ちっこい姉(182cm)


879:名無しなんだ信じてくれ

俺よりデカいちっこい姉

 

880:名無しなんだ信じてくれ

一行で矛盾するな


881:名無しなんだ信じてくれ

いやマジでなんでその世界の女子みんなデカいの……?


882:名無しなんだ信じてくれ

巨人系の魔族の血が入るとパティちゃんみたいなのも居るっぽいけどそうじゃなくてもデカくない?


883:名無しなんだ信じてくれ

まぁ直近にいなくても先祖のどこかにいるとかでも影響はあるだろうしな……


884:名無しなんだ信じてくれ

あとはまぁ単純に巨人系の魔族っていうのがどんだけ一般的に受け入れられてるかによるよね


885:名無しなんだ信じてくれ

パティちゃん曰くエルフはパートナーに対してかなり愛情深いらしいので俺はエルフの嫁がほしい


886:名無しなんだ信じてくれ

ティナちゃんのおかげで獣人族はみんな筋肉ムキムキというわけじゃなさそうだとわかったので猫耳系の獣人嫁ほしい


887:名無しなんだ信じてくれ

人間でさえ血統次第ではデカい世界だもんな……


888:名無しなんだ信じてくれ

小柄な人間ってどのくらいの割合なんだろう


889:名無しなんだ信じてくれ

小柄は小柄で極端な感じありそうだよね。120センチくらいとか


890:名無しなんだ信じてくれ

120センチってどれくらいかと思ったら小1か小2の男子くらいだった


891:名無しなんだ信じてくれ

小学校ってまだ女子より男子の方が小柄な子けっこういるよな

えっ、ちっさ……。さすがに種族単位でそこまで小さいのはいないでしょ。いないよね……?


892:名無しなんだ信じてくれ

仮に居たとして成人同士でも絵面の犯罪度がエグい


893:名無しなんだ信じてくれ

最初は「確かにそんだけ小柄な女の子を嫁にするのは通報案件では?」とか考えたけど、一番やべーのは小柄なのが男の場合だったわこの世界


894:名無しなんだ信じてくれ

間違いなく潰れる。車に轢かれたカエルみたいになる


895:名無しなんだ信じてくれ

力の差に加えて体格の差まで開くといよいよ興奮より身の危険を感じる(命の危機的な意味で)


896:名無しなんだ信じてくれ

ま、まぁさすがに俺らの妄想の域でしょそんだけ小さいのは……


897:名無しなんだ信じてくれ

せやせや、まさか本当にそんな種族がおるわけ……


898:異世界社長

話の途中ですまんがティナ絡みのあれこれを済ませてきた報告だ

結果から言うとミナは完全に和解。イングリットもほぼ和解だが、まだ少し気持ちの整理をする時間がほしいとのこと

なのでティナとミナはさっそく終業後どこかで軽食の予定を立てている。イングリットの方はしばらくパティをサポートにつけ、俺ももっとコミュニケーションをとろうと思う

あとなんか小柄種族の話をしてたな。イングリット曰く居るには居るらしいぞ。興味ないから具体的には聞かなかったが、だいたい成人で110センチ~130センチらしい

 

899:名無しなんだ信じてくれ

おっ、解決したか。ミナちゃんはさすがというかなんというか……。イングリットちゃんみたいなのが普通だからな。サポートちゃんとしtちっっっさ!!!?


900:名無しなんだ信じてくれ

110~130センチってどんくらいだ


901:名無しなんだ信じてくれ

110がだいたい幼稚園・保育園の年中~年長くらいだ

130は調べたところによれば小2終わり頃か小3なりたてらしい


902:名無しなんだ信じてくれ

>>901

なんで低身長の平均年齢がそんなにスっと出るんだよ


903:名無しなんだ信じてくれ

ポリスメン呼ぶ?


904:名無しなんだ信じてくれ

い、一応130に関してはちゃんと調べたって言ってるから……

110を即答かつ断言できた理由? ……もしもしポリスメン?


905:901

甥っ子がそのくらいの年だから姉夫婦から聞いたことがあるってだけじゃボケ


906:名無しなんだ信じてくれ

なんだ……


907:名無しなんだ信じてくれ

よかった、このスレにやべー性癖のヤツはいなかったんだね……


908:名無しなんだ信じてくれ

イッチやぞ


909:名無しなんだ信じてくれ

おったわ……


910:名無しなんだ信じてくれ

なんでや長身ならよっぽど犯罪ちゃうやろ!


911:名無しなんだ信じてくれ

でもあいつ2メートル越えの14歳がいる世界でその子を社員として自分の近くに置いて親しげにしてんだぜ?


912:名無しなんだ信じてくれ

特殊性癖(長身フェチ)

14歳の子(の身長)がドストライク

会社という柵でその子を囲う

2アウトってとこか……


913:名無しなんだ信じてくれ

2アウト三振やろ


914:名無しなんだ信じてくれ

3アウト定期


915:名無しなんだ信じてくれ

チェンジしようにも異世界だから誰も替われないのバグでは?


916:異世界社長

言いたい放題言いやがって……

あ、あと雇うかどうかはともかく、今募集してるアサシンについてはパティが紹介してくれるらしい

前に言ってた友人かと思ったが、どうもその友人は別の傭兵派遣会社に就職してるみたいで、その人の地元の知り合いってことらしいから、パティも会ったことはないんだってさ


917:名無しなんだ信じてくれ

パティちゃんの友達の地元の知り合い?


918:名無しなんだ信じてくれ

パティちゃんの紹介だけどパティちゃんも知らない相手なの、社会コミュニティへの配慮が行き届いてるというかバランス感覚がいいというか……


919:名無しなんだ信じてくれ

職場に身内がいるとその人の会社内のコミュニティも狭まるし身内のノリに近付いちゃうからあんまり良くないんよな


920:名無しなんだ信じてくれ

その点、共通の友人はいるけど初対面っていうのは上手いよな

身内慣れしてないけど同じ身内がいるからコミュニケーションはとりやすいし


921:名無しなんだ信じてくれ

あとはその人の性格と実力次第って感じか


922:異世界社長

パティ曰く「友達が紹介するくらいだから少なくとも戦力は大丈夫だと思うよ」って言ってた

まぁ人材派遣の一部として傭兵業もやるウチと違って、パティの友人はガッチガチの傭兵派遣会社みたいだし、大丈夫だろうとは俺も思ってる

戦うことだけが仕事じゃないとはいえ、戦闘用のパーティメンバーは居れば居るだけ困らないからな


923:名無しなんだ信じてくれ

今はナイト、プリーステス、マジシャン、アーチャーだったか


924:名無しなんだ信じてくれ

当初はアーチャーじゃなくナイト2人の予定だったがまぁ今回のは予想外やししゃーない


925:名無しなんだ信じてくれ

五人いればひとまずイッチの会社のメンバーだけでもダンジョンに入れるから資金稼ぎができるって話だっけか


926:名無しなんだ信じてくれ

あと普通に人数が増えて長期契約の依頼をこなしやすくなるな


927:名無しなんだ信じてくれ

短期依頼とか単発の仕事は金より広告の意味合いが強いからな……


928:名無しなんだ信じてくれ

口コミの指標になるからな


929:名無しなんだ信じてくれ

いくら長期契約がとれても短期・単発を疎かにすれば一気に信用は落ちるからな

いざという時に『替え』を用意するのが大事なんだ会社ってのは


930:名無しなんだ信じてくれ

うむ。正直その個人がどんだけ優秀だろうが一人欠いただけで機能不全になるような会社はブラックで間違いないのだ


931:名無しなんだ信じてくれ

替えの利かない人材と言えば聞こえがいいが、実際は「社員一人でも動けなくなったら破綻する会社」と言っているのと変わらんからな


932:名無しなんだ信じてくれ

急な用事や体調不良なんてのはいつ誰が起きてもおかしくないんだ

特にまだ起業から間もないイッチの会社みたいなとこはそういうスケジュール管理が何より大事なんだ


933:名無しなんだ信じてくれ

社員のキャパシティにある程度の余裕を持った依頼スケジュールにしておけってこと?


934:名無しなんだ信じてくれ

そういうことだな

まぁまだイッチを除いて4人しかいない会社だし、一人くらい休んでもすぐ誰かがカバーに入れるくらいがいいだろう

これが10人くらいになったら二人休んでもいいようにとか、人数が増えるにあたって「どの程度の余裕を作るか」っていうのも経営センスなわけだ


935:名無しなんだ信じてくれ

あんまり余裕というか暇を作ってしまっても職場の空気が緩んでメリハリがなくなるから、実はけっこう難しいんだぞ


936:異世界社長

ひとまずパティが紹介してくれるらしいアサシンについては二日後に来るらしいので、今日は時間的にも社員たちは終業、俺も少し残った仕事を片付けてプライベートタイムに移行する

まぁそちらの時間的に「二日後」がいつになるかわからんのがアレだが


937:名無しなんだ信じてくれ

ほんそれ


938:名無しなんだ信じてくれ

マージで時間の同期だけちゃんとしてくれ運営


939:名無しなんだ信じてくれ

運営(異世界)


940:名無しなんだ信じてくれ

デカいのはイッチの性癖だけにしろ


941:名無しなんだ信じてくれ

運営の規模がデカい


942:名無しなんだ信じてくれ

でもこの画面ひとつぶんの世界境界線ちょくちょく雑な仕事するよ?


943:名無しなんだ信じてくれ

よせ、下手なこと言うとイッチがここ見れなくなるバグを起こすようになるぞ


944:名無しなんだ信じてくれ

むしろ異世界的にはここ見れてる現状がバグなのでは???


945:名無しなんだ信じてくれ

異世界「なんでまだ元の世界と繋がってんだこいつ」


946:名無しなんだ信じてくれ

そもそも異世界転生でも意味わからんのになんでこいつ生きたまま異世界転移してんだ


947:名無しなんだ信じてくれ

罪もなない異世界転生トラックくんを救うためやぞ


948:名無しなんだ信じてくれ

結果的に車内で寝落ちするとその人は行方不明になるっていう噂が出回るようになった異世界転移トレインくんが誕生したわけやが


949:名無しなんだ信じてくれ

イノセントトレインくんだったのにね


950:名無しなんだ信じてくれ

今じゃ立派なギルティトレインくんだよ


951:名無しなんだ信じてくれ

ま、まだ噂になってるかどうかはわからんから……!


952:名無しなんだ信じてくれ

実際イッチがこっちじゃ行方不明扱いだとして、今どれくらいの人がそれを把握しとるんやろか


953:名無しなんだ信じてくれ

実家住みならさすがに家族が把握しとるやろうし、独り暮らしでもそのうち家賃滞納とかで大家から連絡きて発覚するやろ

もうすぐ月末やし

 

954:異世界社長

残念ながら俺は持ち家の実家暮らしでなおかつ若い頃に両親を亡くしてるので確認してくるとしたら無断遅刻とか無断欠勤による鬼上司の怒号だけですねぇ


955:名無しなんだ信じてくれ

マジでこっちの世界に戻る理由なくて草


956:名無しなんだ信じてくれ

両親については同情というか相応の憐れみもあるのに、それ以外の環境が元の世界に戻る説得に対しあまりにもノイズすぎる


957:名無しなんだ信じてくれ

こいつマジで異世界に留まってる方が幸せだろ


958:名無しなんだ信じてくれ

というか創作考察界隈の民からするとガチめに異世界転移や異世界転生した人間ってこちらの世界にはガチめに帰ってこない方がお互いのための可能性がある


959:名無しなんだ信じてくれ

どういうこと? 普通に気になるんだが


960:名無しなんだ信じてくれ

続けろ、と言っているのだ!


961:名無しなんだ信じてくれ

創作勢ワイ、後学のため拝聴の姿勢


962:名無しなんだ信じてくれ

まぁそんな難しい話じゃないんだが

イッチとかパティちゃんも言ってた通り、今イッチがいる異世界はこちらの世界の大気組成とは微妙に違う。魔力の有無がわかりやすい例だ

まぁあれは大気組成のひとつなのか、大気中に漂うエネルギーなのかわからんが、とにかく俺らの世界と異世界じゃ大気組成が異なる「可能性がある」と思ってくれ

そして仮に異なる場合、極端に言えばこちらの世界に存在しない未知の物質が含まれてる可能性がある。そしてその物質が俺らの世界の大気組成に有害でない保証がない

 

963:名無しなんだ信じてくれ

イッチが無事なら同じ大気組成なんじゃないのか?


964:名無しなんだ信じてくれ

イッチが異世界に適応するために転移をきっかけとして体質を変化させたか、あるいはなんらかの力でイッチを保護している可能性は無いわけじゃないんだ

事実、イッチはこっちの世界では持ってなかった「無からお菓子を生み出す能力」を得ている。もちろん能力そのものは根拠にならないが、能力の発現は根拠になり得るんじゃないか?

なんにせよ、もし未知の物質が衣服や体に付着したままイッチが帰ってきた場合、それがこちらの世界の物質と反応したらどんな結果をもたらすかわからないという警告はさせてくれ 


965:名無しなんだ信じてくれ

確かに。そもそも地球上の大気組成はコンマ1パーセント単位で奇跡的なバランスで保たれてるみたいな話はSF系の創作でもよく聞くな


966:名無しなんだ信じてくれ

異世界、それも異種族や魔法がスマホやPCと一緒に存在する現代ファンタジーの世界で、コンマ1パーセント単位で同じ大気組成なわけないと考える方が自然と言えば自然か

そもそも時間の流れがこっちとは全然同期しなくてめちゃくちゃなんだ、あっちの世界の一年間が365あるいは366日かさえ怪しい


967:名無しなんだ信じてくれ

そうなると、いよいよイッチがどうして異世界で生きていられるのかが謎だな


968:名無しなんだ信じてくれ

もし奇跡的に同じ大気組成で、魔力というエネルギーが大気中に滞留し、そのエネルギーが劣化しない限り人体になんら影響のない存在だ、と断言できなければまず間違いなくイッチは……


969:名無しなんだ信じてくれ

大丈夫かイッチ、人間ちゃんと保ててるか?


970:名無しなんだ信じてくれ

向こうの世界基準の「人間」になってそう


971:名無しなんだ信じてくれ

そもそも向こうの世界の「人間の男」って非力とはいえあの女子基準でしょ?

当然ながら母親の血だけじゃなく血統のどこかにいる異種族の血も流れてるわけでしょ?

 

972:名無しなんだ信じてくれ

実際それであの世界に住む全種族の平均身長がエグいことになってるからな


973:名無しなんだ信じてくれ

なるほど。ならこちらの世界に比べ何かと高水準なあちらの世界基準の「非力」である可能性があるわけだ


974:名無しなんだ信じてくれ

いやでも言うて今んとこ社員だれもイッチのパワーや耐久性に何も言わんぞ


975:名無しなんだ信じてくれ

じゃあお前目の前に明らかな虚弱人間が居たとして「よっわ」とか「貧弱だな」って言うか?


976:名無しなんだ信じてくれ

言いません……


977:名無しなんだ信じてくれ

そりゃそう


978:名無しなんだ信じてくれ

相手が自分からネタにしない限り冗談でも言わんわ


979:名無しなんだ信じてくれ

そこまで人の心なくしてない


980:名無しなんだ信じてくれ

加えてイッチの会社の社員たちの性格でモノ考えてみろ。あの子らそういうの絶対言わないだろ。特にイッチには


981:名無しなんだ信じてくれ

パティちゃんの話を聞く限りあいつここで何も言わんけど普通にあの子らの好感度稼ぐような言動してるからな


982:名無しなんだ信じてくれ

他人から与えられる善意はちゃんと認識できるのに自分が与える善意は善意じゃなくて当たり前のことって思ってそうなんだよな

だからわざわざ言わないっていうか言うべき理由がないって考えてそう


983:名無しなんだ信じてくれ

俺らが前日の晩メシの話をしてる時にいちいち「白米を食った」って言わないのと同じか


984:名無しなんだ信じてくれ

まぁたぶん近い。たぶん「昨日の晩メシは(白米と)豚汁だった」って言うような感じ

だからこのイッチたぶん白米を食うくらいの当たり前の行動のひとつとして他人を気に掛けたりとかしてんじゃねーかな


985:名無しなんだ信じてくれ

横断歩道で渡れないおばあちゃん居たら一緒に渡ってたりみたいな?


986:名無しなんだ信じてくれ

そんな今どき漫画の世界でさえなかなか見ない人種がつい最近まで現代日本に存在してるわけないだろ……


987:名無しなんだ信じてくれ

そもそも今どき横断歩道を渡れなくて困ってるおばあちゃん自体あんまり見ない


988:名無しなんだ信じてくれ

まぁそう


989:名無しなんだ信じてくれ

世の中便利になったもんよ





「今日からお世話になります。アサシンのマメサクラコ・シドーです。……以上です」


 今どき珍しいタイプの子が来たな、と思った。

 古い時代がどうだったかは知らないが、昔と比べて心や精神の病というものが一般的に知られるようになり、それとは別に様々な性格・個性への理解が進んだ現代において、やや差別的というか時代錯誤な考えかもしれないが、私が最初に抱いた印象はその一言に尽きた。

 きりりとした目つき。落ち着いた雰囲気。パティから紹介され面接を行った時もそうだったが、質疑応答や業務連絡の返事は静かながらしっかり聞こえる声で返していた。

 今の自己紹介でも、自分の名前を述べるところまでは完璧だ。しかし……その後のに詰まってしまい、「何も言うことがない」というで誤魔化すように終えた。

 そう、彼女はやや形が特殊ではあるが、コミュニケーションに難のある人材だと言えるだろう。質疑応答、業務連絡、業務報告。そういった「しなければならない発言」には一切の問題がないものの、日常生活での会話……特に同年代の子たちが集まって楽しそうにこなす「意味のない会話」がまったくできない。できて、せいぜい「はい・いいえ」くらいだ。


「彼女は会話に不得手なところもあるけれど、戦場では優秀な観察眼を持つと聞いている。サポートすることもされることもあるだろう。困った時は助け合いだ、一緒に頑張っていこう」


 ――と、未だ緊張の残る表情の彼女を部下たちに任せて業務を開始したのが二時間前。

 最初に彼女とコミュニケーションをとろうとしたのはパティだった。同じく新人のアルベルティーナを連れて、二人で自己紹介をしていた。

 意外にも、マメサクラコはその会話をしばらく続けていたが……それを可能にしていたのがパティだと気付く。パティはマメサクラコが「訊ねたことには答える」あるいは少し言い換えるとすれば「訊ねられた以上、答える必要があるor答えを求められている」と考えていることを、既に朝礼の自己紹介の時点でなんとなく察していたのだろう。言語化できるほど論理的な思考でなくとも、雰囲気や「なんとなく」が肌に伝える情報というものもなかなかにバカにならないのだと私も痛感する。


「わたしはパトリシア・カレン。みんなはパティって呼ぶよ。こっちの子は二日前に入ったティナ」

「アルベルティーナ・ダールであります。今後ともに肩を並べる仲間として、よろしくお願いしたく思います!」

「え、っと……マメサクラコ・シドーです。愛称はお好きにどうぞ……」

「じゃあメサだね!」


 マメとかサクラじゃなくて? と考えたのは、私が日本人だからだろう。少なくともこの世界には「桜」という花は存在しない。そっくりな見た目の花は見かけたが、パティによればあれは桜の花ではなく「チエリの花」らしく、アルカ共和国とグリマ魔法国にしか自生していないのだそうだ。一時期、デモニア帝国にも移植され厳重に管理されたものの、気候や土壌の影響か花が咲くことはなく数年で枯れてしまい、アルカは再度友好の印として新しいチエリを贈ろうとしたが「あまりにも申し訳がない」とデモニア側が固辞したという話があるらしい。

 まぁともかく、こちらの世界では豆はあれども桜もマメザクラもないのだから、「マメサクラコ」という彼女の名前はたまたま私が元居た世界に存在する「マメザクラ」と響きが似ているだけ、ということなのだろう。なのでパティが「メサ」と呼ぶのもまぁ……エリザベスという人物を「リズ」と呼ぶようなものなのかもしれない。

  

「メサ……あたしの愛称、でしょうか?」

「うんっ! あ、嫌だったら言ってね! ちゃんとマメサクラコさんって呼ぶからね!」

「いえ、嫌ではありません」

「では私のことも、パトリシア先輩のようにティナと呼んでほしく思うであります!」

 

 うちの会社でも押しの強い二人にあれだけ迫られれば新人でなくとも困惑するかもしれないけれど、意外とマメサクラコは平気そうというか、動じていないようだった。

 大人しいだけで、けっこう芯は強いのだろう。それは「必要な会話」をする時の彼女の声色や態度からも感じ取れる。

 

「パティ、ティナ。あんまり勢いよく迫っても困らせるだろうから、ちゃんとメサの足並みに合わせてあげて」

「はーいっ! じゃあメサ、今日は午前中わたしと一緒だから、ひとつひとつしっかり覚えてねっ!」

「11時からは自分も合流するであります! 共に頑張りましょう!」

「わかりました。指導、お願いします」


 しばらくは様子見、かな。わんこ組ならよっぽど大丈夫だとは思うけど、一応午後からのダンジョン攻略はイングリットを中心にティナとメサをサポートできる作戦を組み立てよう。

 正直、今のところウチで一番ダンジョン経験が多いのはイングリットだし、何より彼女の「慎重さ」はパティの「勇敢さ」と併せて部隊運営の指針となる。

 まだウチの社員としてはダンジョン経験がない二人には、イングリットから学ぶものはきっと少なくないはずだ。

 

 


 

990:異世界社長

さすがに横断歩道お困りおばあちゃんは見たことないなぁ

あ、新人きたよ。ちょっと性格というかコミュニケーション能力に難はあるけど採用!

最初から全部できないのは当り前よ、できんことは俺や他の子がサポートしながらこなしてけばええねんという所存


991:名無しなんだ信じてくれ

来たかイッチ。新人が来たってことは2日経ったんか


992:名無しなんだ信じてくれ

こっちはまだイッチが前レスしてから1時間ちょっとしか経ってないのによォ……


993:名無しなんだ信じてくれ

んでその新人ちゃんはどんな子なんや。コミュ力に難ありってことだが


994:名無しなんだ信じてくれ

コミュ障つっても色々あるからな。単に口下手タイプ、エキセントリックタイプ、会話のテンポが合わないタイプ、etc....


995:異世界社長

んー、物静かで言葉数は少ないけど言葉そのものはハキハキ喋るんだよね

ただなんていうか、指示待ち人間的な? 命令とか目的がハッキリしてないと思考停止しちゃうから中身のない会話ができないっぽい


996:名無しなんだ信じてくれ

あー、いるいる。仕事だとちゃんとスムーズに会話ができるのに雑談になった途端スンってなって黙り込んじゃうタイプの人


997:名無しなんだ信じてくれ

まぁ業務上なんも困らんし向こうから積極的に何かするわけでもないから、よくも悪くも「毒にも薬にもならない」類の人だよな


998:異世界社長

というわけで次スレはすぐ立てるぞ

相談したいことも喋りたいこともまだまだあるからな


999:名無しなんだ信じてくれ

1000ならミナちゃんは俺の嫁


1000:名無しなんだ信じてくれ

1000なら新人アサシンはクーデレ美少女


1001:名無しなんだ信じてくれ

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