メガ眼鏡

ネオミャウ太

第1話

「メガ眼鏡」


俺はいつも通りスキルメガ眼鏡を使い、デカくなった眼鏡で魔物を押しつぶすとコーヒータイムを取ろうとバックの中を探ろうとした。


だがメガ眼鏡の効果により一時間、眼鏡が元に戻らないのでバックの中身が見えて無かった。


そうだポッケの中に眼鏡があるかもしれない。


そう思い、ポッケの中を探す。


だが見つからず、そういえば、さっきので使い尽きたんだと思い出し、どうしようか迷っていると遠くから


「メガ君だよね」


と知っている声が聞こえてきたので安心して


「ヒールさん、こんにちは」


と挨拶するとヒールさんは


「また、眼鏡使い尽くしたの」


と笑ってきたので恥ずかしいなと思いつつも


「そうなんですよー、でね、今コーヒーを作ろうとしているんですが、バックの中が見えないので困っているんですが、コーヒーを作って貰えませんか」


「分かった、でも、コーヒー、一杯ご馳走になっても良い?」


「もちろん、良いですよ」


と答えるとヒールさんはバックから道具を取り出してコーヒーを作ると


「はい、お待たせ」


とコーヒーを俺に差し出してきたので俺は貰い


「ありがとうございます」


と言うと2人で談笑しながらコーヒータイムを取る。


コーヒータイムを取っていると


「これから魔物を狩りに行くからこれでいくわ、道具しまっておくね」


「ヒールさん、そこまでしなくて良いですよ」


「良いよ、美味しいコーヒーのお礼だから」


と言うとヒールさんは道具をしまい


「じゃ行くね、メガ君、バイバイ」


「はい、ヒールさん、ありがとうございました」


とヒールさんと別れ再びコーヒータイムを取っていると


「コーヒーとはな今の私に合いそうな飲み物だ」


と知らない声が聞こえてきたので


「どうも」


と挨拶すると


「どうもと挨拶するんじゃない、私は魔王の軍師であり智将であり参謀であり賢者のメガインだ、お前ら人類の敵だ!分かったか」


と挨拶してきたのでそういえば魔族と人類って戦いあっていたんだっけと思い出し


「それは失礼しました、一般人には魔族と人間が敵対してるって実感が無くて、すみません」


「そこまで、畏まらなくて良い、そうか一般人には実感が無いのか、それは丁度良い、コーヒーを分けて貰えぬか」


「はい、良いですよ、でも今、眼鏡が無くて見えないのでバックの中にある道具を取ってくれませんか」


「頼んだのはこちらだからな、それくらいはするし、なんなら魔族流のコーヒーの作り方を見せてやろう」


と言うとメガインはコーヒーを基本に忠実に作ると眼鏡をクイっと上げてから飲み始めると


「やはり、眼鏡とコーヒーは好相性だな、そういえばさっき眼鏡が無いって言ったなどうして無いんだ」


と聞いてきたので俺はさっきまでの出来事を話すと


「眼鏡を武器に出来るとは、眼鏡使いの理想ではないか」


と尊敬の眼差しで見てきたので俺は笑いながら


「それで眼鏡を使い尽くすのはあれですけどね」


と言うとメガインも笑いながら


「それはそうだな」


と言い、2人で笑い合う。


しばらくの時が経ち、メガインが立ち上がり


「コーヒー、ごちそうになったな、それでは私は仕事に行くとしよう」


「そうですか、次にあったら、また飲みましょうね」


「そうだな、次にあったらまた飲んでやるよ、あっそういえば礼がまだだったな」


と言うとポケットから眼鏡を取り出し


「この眼鏡をお前にやろう」


「良いですよ、お礼なんて」


「いや、魔王の軍師がお礼をしないのは恥だからな、受け取ってくれ」


「いや、駄目ですよ、経験してるから言いますけど、予備は大事ですよ」


と断るとメガインは笑い


「いや、実はな私は目が良いんだ」


と言いながら眼鏡をクイっと上げると


「この眼鏡はな伊達でな、軍師になった頃馬鹿そうに見えるって周りから馬鹿にされてなだったらと思い、頭が良さそうに見せるために眼鏡をかけていたんだ、でも伊達でもな眼鏡をかけていると眼鏡に愛着が湧いて、いつしか本物の眼鏡をかけてみたいと思って作ったのがこれだ、だがこれは私には使えなくてな、受け取ってくれないか」


と説明してきたので尚更受け取れないと拒否すると


「私のお眼鏡にかなったって事で受け取ってくれないか」


とキザっぽく言ってきたので受け取らないと相手に失礼だと思い


「ありがたく、受け取ります」


と頂戴するとメガインは笑い


「では行くとしよう、良いコーヒーであった」


と言って飛んで行ったので俺は手を振り見送るのであった。


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