おめがね

小春かぜね

めがねにかからなかった人生

 私の人生はパッとしない!

 普通の高校を出て、普通の大学を出て、有名でも無名でも無い企業に就いた。


 私は現在。その企業で事務職をしている。

 電話応対をしたり、PC入力業務をしたり、時には来客の対応をする。


 正直言って面白い仕事では無いが、給料の遅延は無いし、賞与もと出るし、住宅手当等も支給されるから、この仕事だけでも問題なく生活が出来る。

 でも、こんな人生で良いのだろうか?


 世の中『お眼鏡にかかる』の言葉が有る。

 簡単に言えば、上司から気に入られたり、評価を認めてくれたり、時にはヘッドハンティングされる場合も有る!!←けど、セクハラは別!


 でも、私の上司(30代男性)は『事務の仕事なんて、多少の馬鹿でも出来る!』と、考えている上司で有り、私の仕事を評価どころか、当たり前で評価する……///

 なので、基本昇給は有るが、賞与に色が付くこと等は無い。


 冷静に考えて見れば……私は20年以上生きているが、人生の中で出来事は起こらなかった。

 素敵と言える彼氏は出来なかったし、学校での成績も表彰される成績を取れなかった。←彼氏が居た事自体はのでは!?


 掻い摘まんで言えば、私の人生は平凡で有る。

 世の中の女性達は、人生を謳歌している女性達も多いだろう///


 インフルエンサーに為れたり、人気VTuberで活動出来たり、中には夜の世界で謳歌している女性もいる!?///

 けど、私はインフルエンサーに為れそうでも無しい、VTuberとか、夜の世界には興味が無い。


 お眼鏡にかからない人生で有るが、詰まらないと言えば詰まらないし、普通の人生と言われれば普通の人生で有る。

 私の意固地では無いが、お眼鏡にかかる人生の方が、人生としては可笑しいので有る!


 きらびやかな人生は絶対に楽しいに決まっているが、それが永遠に続く事は無い!

 夜の世界で働く20代女性達は、私の年収をしかしたら……一ヶ月足らずで稼いでしまうかも知れないが、それを永遠に稼ぐ事は出来ないだろう?


 夜の世界の女王まで上がれば、話はまた別に成るだろうが一握りで有ろう!

 間違いなく99%の人が……苦難・挫折・年齢等で夜の世界を去って行くだろう……


「華は無いが、私の人生は誰にも迷惑を掛けていないし、借金等も特に無いから、小さな幸せ位なら何時でも叶えられる…」


「平凡が一番なのだよ!!」


 私は自分に言い聞かせる様に呟きながら、静かにベッドから起き上がった。

 今日も楽しくない仕事日で有るが、勤務後の事を思いながら、ベッドから洗面台に向った……


 ……


 ☆おわり☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

おめがね 小春かぜね @koharu_kazene

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ