第47話 渡れない

 奈良県の日本一広い面積があると言う十津川村に「谷瀬の吊り橋」があり、全長は297メートル、地表からの高さは54メートルもあり、その規模は日本有数らしくて、渡ると結構揺れるのでスリルも満点とのことで、旅行仲間の大発さんとシュガーさんと小生の3人で、紀伊半島の一泊旅行で、つり橋を渡りに行ってみることにしました。


 まず、十津川村に行くまでも十津川村の中を走るのも中々に大変、紀伊勝浦で一泊して、朝早くから高速道路も有料道路も全く無い山の中のグネグネ道をひたすらに十津川村に向けて北進して、走り続けることとなりました。


 駐車場が「谷瀬の吊り橋」のすぐ近くにあったので車を駐車して、イザ!吊り橋を渡ろうと吊り橋の直前まで歩いて行ったのですが、シュガーさんの足がすくんでしまい「ムリムリ、絶対にムリ、ホント怖いから吊り橋は渡れない、諦める」と吊り橋を渡るのを拒否してしまいました。


 でも大発さんと小生は、せっかくここまで来たのだから絶対に吊り橋を渡りたい、代替案は無いかと地図を見てみると、遠回りにはなるが、2キロ程度歩けば吊り橋の反対岸側に行けることが判ったので、シュガーさんには頑張って1人で歩いてもらうことにして、我々は吊り橋を渡ることにしました。


 当然帰りは3人で、2キロを遠回りで歩いて帰る約束もしましたよ。


 この「谷瀬の吊り橋」は、ワイヤーロープでつながれた吊り橋の上に木の板を並べただけの簡素な造りで、足元からは地表ものぞけますし、歩くたびにゆらゆらと揺れるつり橋はスリル満点!まるで空中を散歩している気分でしたよ。


 吊り橋も渡ったことで満足したので、吊り橋を望むことが出来る食堂で昼食を食べて帰ることに。


 帰りも奈良に向けて、さらに北進することになるから、京奈和自動車道の五條インターチェンジまで、延々とグネグネ道を走ることになるのですよ。


 延々と下道ばかりを走る、中々大変なルートの旅となりましたね~。



 何故かデジタルデータの中に「谷瀬の吊り橋」など十津川村での風景写真が1枚として見つからない、南紀で途中で寄った紀和町の丸山千枚田や串本町の橋杭岩の写真は発見できたのに・・・たぶん写した写真が不出来だったのか、デジタル化して保存するまでも無い写真だと判断したのかでデジタル化対象から外れてしまい、デジタルデータ化しなかったんだと思います。残念!!



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