152 最後にたどり着いたこと
真夏の太陽が
照りつける朝
おれは昔のことを
思い出す
いつも一人ぼっちで
仲間も
友達も
いなかった
遥か昔のことを
昔は
音楽だけが
友達だった
辛い時も
悲しい時も
寂しい時も
いつでもおれの
傍らには
音楽が
寄り添っていた
おれにはかつて
おれと一緒に
音楽を
演奏する
仲間がいたが
結局は
全部ダメだった
おれと一緒に
音楽を
演奏していた
連中は
あまりにも
幼稚で
あまりにも
無知だった
そこには
人間としての
智慧も常識も
義理や人情すら
存在して
いなかった
だからおれは
自分一人で
何でも
やることにした
仲間も
友達も
必要のない
自分一人だけで
やれることを
ずっと模索
し続けた
それから
最後に
たどり着いたのが
詩を書くことだった
共同作業が
必要な
仲間も
友達の
手助けも
必要のない
自分一人で
出来ること
それが
おれにとって
詩を書くことだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます