118 おれの妄想ではない

おれは現在

文学界で

人気が急上昇している

詩人の一人になった


最近は

おれの評価や

いろんな呼び名が

各方面から

次々と

挙がっている


おれはこう

なりたかった

今のように

人気が

急上昇して

話題にも

上りたかった


今までは

人に

何を言っても

荒唐無稽だと

笑われる

だけだったが

今となっては

おれの目論見は

見事に

大当たりした


これならば

誰に言っても

笑われる

こともなく

胸を張って

言うことが出来る


今までは

おれが

何を言っても

夢であり

場合によっては

妄想とも

受け取れる

ぐらいの

ことだった


でも今ならば

人にも

胸を張って

何でも言うことが

出来る


これは

夢でもなければ

おれの妄想でもない


今ならば

誰にでも

胸を張って

何でも言うことが

出来る


これはおれの

夢物語でも

無ければ

妄想でもない


すべて現実の

ことなんだ


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