110 趣味で書いてきた訳では無い

今でこそ

自作の作品を

大勢の

人の目に出来る

機会も増えたが

一時期は

いくら書いても

世間に発信する

機会も

与えられずに

落ち込んでいた

時期もあった


そんな時に

追い打ちを

かけるように

知り合いから

「趣味で書いていれば

それでいいじゃない」と

言われたことも

あった


その人には悪いが

おれは詩を書くにしても

今までずっと

趣味で書いていると

言う認識は

微塵もなかった


おれがもしも

詩を趣味で

書いていると言う

認識が

少しでも

あったなら

50歳を超えた

今まで

詩を書くことは

無かっただろう


おれは詩を

書くにしても

趣味で書いてきた

訳では無い

趣味で書いていたら

もうとっくの昔に

詩を書くことを

止めていた


詩を書くことは

おれの生活の

一部であり

詩を書くことを

止めていたら

今頃死んでいた


詩はおれの

生活の一部だ

自分の

趣味で書いてきた

訳では無い



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