68 長年の悪癖

おれは長年

詩を書いてきたが

おれが若い頃から

今までに

試みたのは

詩を単なる

愚か者の

慰みモノや

文学愛好家たちの

慰みモノに

するのではなく

詩というジャンルを

大衆の手にまで

行き届かせる

ことだった


それはすなわち

ロックなどの

音楽や

ポップカルチャーと

詩を

融合させる

ことだ


おれは詩を

単なる

愚か者や

文学愛好家たちの

慰みモノに

するのではなく

もっと広く

大衆や

若者たちの

手の届くところまで

行き渡らせたかった


おれは最近では

自分で

詩を書くことは

あっても

他の詩人が

書いた詩なんて

読みたいとも

思わない

それがたとえ

高名な

詩人が

書いたモノでも

ネット投稿を

している

にわか詩人が

書いたモノでも


その代わり

おれが詩を

書いていない時は

大抵音楽を

イヤホンで

聴いている


おれが長年の間

試みたのは

おれが若い頃から

慣れ親しんだ

音楽や

ポップカルチャーと

詩を融合

させることだった


他のことに

興味を失くしても

試作と

音楽を

聴くことだけは

止められそうにもない

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