57 困窮を極めた

今となっては

昔のことだが

おれが勤めていた

郵便局を

辞めた

その後の2,3年ほど

次の仕事が

見つからず

僅かな年金を

もらいながら

生活をしていた

両親の元で

ずっと暮らしていた


あの頃の

生活は

困窮を極めた

お昼に食べる

モノといえば

袋入りの

ラーメンか

うどんか

蕎麦ぐらいしかなく

それが日替わりで

毎日続いた

たまに牛丼弁当の

贅沢が

出来る程度だった


あの当時は

そんな感じで

おれもどこにも

行くアテが無く

毎日が

辛くて

苦しかった

楽しみなんて

ほとんど無かった


最近のおれは

笑ってないなあと

ふと気づいたのも

ちょうどあの頃だった


そんな苦しい

時代を経て

今の自分がいる

今のおれは

過去のどの時代よりも

いい調子になった


若い頃は

苦しかったが

今は昔に比べたら

苦しくはない

今は毎日

笑顔で生活を

続けている


若い頃は

本当に

苦しい時代があった

そんな時代を経て

今のおれがいる

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