Ｗｅｂ小説のあれやこれ

【エブリスタ】ってどんなサイト？

　推しの作品へ☆（評価点）を毎日付けられます！　Every Star！

　アカウント取得者の多くが成人女性。故に女性向け恋愛作品（ＢＬ含む）がトコトン強いです。そしてさりげなくホラー作品を推奨しているサイトでもあります。

　こちらで活動を始めてまず驚くのは、コンクールの多さです。

　小さなコンクールは１～２週間に１回のペースで開催されています。最低三行から参加できるその名も『超・妄想コンテスト』。運営さんが出したお題に合わせて、好きに妄想して話を作ってみーいというイベントです。（最大文字数は８０００字まで）

　受賞作品はエブリスタ短編小説シリーズである『５分シリーズ』に掲載される可能性が有るので、短編が得意な作者さんは大チャンスです！

　他の出版会社さんと提携した大きなコンクールも、年に何度も開催されています。ただしそちらは女性向け作品やホラー作品（何故に？）の募集が多いです。

　【エブリスタ】は運営スタッフさん（社員さん？）がとにかくマメです。

　週１回コンテストを開催＆審査。週１回特集記事を組んで作品をピックアップ。「ちゃんと寝てますか？」と心配になるくらい勤勉です。

　そう、特集。「時代小説」とか「一途男子」とか項目を設けて、内容が合った小説を毎回１５作品くらい紹介して下さるんです。

　選ばれる基準は清々しい程にスタッフさんの好みです。キャッホーイ！

　☆の数は一切関係ありませんので、低評価で埋もれていた作品が掘り起こされる可能性が有ります。

　所謂（いわゆる）スコッパー的役割をスタッフさんが担って下さっているんですよ。有り難いことです。【カクヨム】の公式レビューもこれに当たるのかな？　スタッフさんが盛り上げようとしてくれるサイトには好感が持てます。

　成人ユーザーが多いということで、エロスの香り漂う作品にも文章面では寛容です。

　それでも作品が公開停止になった先人達は大勢居ますけれどね（笑）。彼らの呟き（愚痴）から推測してみたところ、公開停止となるＮＧ要素は性器の正式名称をそのまま書く、幼児が酷い目に遭うシーンの克明な描写などです。これらを避ければたぶん大丈夫です。

　だけれど心配、サイトのガイドラインを読んでもイマイチ基準が判らないという場合は、ランキング上位のＢＬ作品を拝読して勉強しましょう。私もそれで描写していいラインを掴みました。

　合わせて注意しなければならないのが画像面。これに関してはメチャクチャ厳しいです。

　拙作『私立桜妃女学院ラビリンス』。Ｒ１８のエロティックホラー作品なのですが、これにちょっとばかりセクスィ～なイラストを挿し込みましたら、まだ下書き段階だというのに画像公開停止処分となり、加えて運営さんから警告メールが届きました。仕事が早過ぎて超ビビりました。

　おそらくは機械検閲なのでしょうね。おっぱいその他はちゃんと隠したのですが、キャラクターの肌の露出が多いという点で引っ掛かったようです。

　でも画像を取り下げたら、そのエピソードは「問題無し！」と判断された模様で、無事に投稿することができました。（公開アイコンをクリックする時ドキドキしたのです）

　【エブリスタ】の運営さんを優しいなぁと感じたのは、公開停止で収めてくれた所。読者側には見えないようにするけれど、作品自体を強制消去はしないんです。なので作者は問題箇所を修正したり、他サイトへ作品の移動を焦らずゆっくり行えます。

　サイトによっては運営が問題有りと認定した作品は、警告から数日以内に修正が行われなかった場合、問答無用で強制的に抹消されてしまいます。どの部分がマズかったのか教えてくれないので、猶予期間中に修正は基本間に合いません。大切な作品を失いたくないのなら、作品データは複数の媒体に記録しておきましょう。

　最後に【エブリスタ】の最大特徴をご紹介します。それは同じ作品に何度も☆を贈呈できるシステムです。

　１つの作品につき１日１個限定ですが、熱心な読者さんが１人付いて下さっただけで、１ヶ月で☆が３０個もゲットできます。相互フォローが許されているサイトなので、仲良し作家さん同士で☆を思う存分投げ合えます。

　☆が一定数集まると（50、100、200、500、777、1000～）、「スターピックアップ」というコーナーに作品が掲載されて露出が増えます。短期間に沢山の☆を獲得できればランキング入りして更に露出アップ！

　「え、じゃあ作品の良し悪し関係なく、相互フォローしまくったヤツが頂点に立つじゃん！」と憤りそうになりますが、そこいら辺は大丈夫。

　☆の数は、特集の選出やコンクールの選考に影響しないみたいです。ランキング下位作品でも、大きなコンクールで受賞チャンス充分に有りです。成り上がれ～！

　作品を広くアピールする手段としての☆集めを認め、でもコンクールには実力で挑んでもらう。

　私は【エブリスタ】のこの運営スタイルがとても好きです。

☆☆☆まとめ☆☆☆

【エブリスタ】の良い所

　・大小様々なコンクールが有る！

　・運営スタッフさん達の努力が光る！（でもお体ご自愛下さい）

　・相互フォローＯＫなので、存分に作者同士で仲良くできる！

　・毎日☆が貰える。捧げられる！

　・１度貰った☆は消えない。作品の評価が下がって悶えることが無いよ！

　・執筆ツールが使いやすい。ページの前後にスムーズ移動！

　・予約投稿が分単位でできる！

【エブリスタ】の悪い所

　・女性向け恋愛作品を書いていない作者さんは成り上がるのが難しい。

　・【カクヨム】の自主企画に当たる、コミュニティという掲示板が在るけれど効果が今一つ。

　・新作が目立てるのは１ヶ月のみ。それ以降は自分で宣伝。

　・ログイン不可となる、システムメンテナンスが他サイトに比べて頻繫に有る。

　大きなコンクールが女性向けなので、男性作家さんは下剋上チャンスが少ないかもしれません。でも私はたまに見つける、男性目線で書かれた女性向け恋愛（ＢＬ含む）作品を拝読するのが楽しかったりします。

　男性作家さん、この機会に新しい世界を開拓してみませんか？（悪魔の誘惑）